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シビルウォーがブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドイン

  • 2015年03月23日
  • ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたシビルウォー
    ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたシビルウォー
  • 米二冠馬ウォーエンブレムの初の後継種牡馬となる
    米二冠馬ウォーエンブレムの初の後継種牡馬となる
  • 種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円に設定された
    種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円に設定された

 3月20日午後、日高町富川のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、今シーズンから種牡馬生活を送るシビルウォー(牡10歳)がスタッドインした。

 シビルウォーは父ウォーエンブレム、母チケットトゥダンス、母の父サドラーズウェルズという千歳市・社台ファーム生産馬。2008年の秋華賞(Jpn1)優勝馬ブラックエンブレム、2008年の共同通信杯(Jpn3)優勝馬ショウナンアルバ、2008年のチューリップ賞(Jpn3)優勝馬エアパスカル、2009年のアンタレスS(G3)などを制したウォータクティクス、2010年のシリウスS(G3)などを制したキングスエンブレムと同じ、ウォーエンブレムの2年目産駒となる。

 シビルウォーは2歳秋の2007年11月に東京でデビュー。3戦目で初勝利をあげると、ダート戦で勝利を重ねてオープン入り。6歳になり2011年のブリーダーズゴールドC(Jpn2)で重賞初制覇を飾った。続く白山大賞典(Jpn3)も連勝。翌2012年にはマーキュリーC(Jpn3)を制すると、ブリーダーズゴールドC(Jpn2)も勝ち、史上2頭目の連覇を達成した。さらに2013年には名古屋グランプリ(Jpn2)を制覇。2歳から10歳まで、無事是名馬の格言を地で行く走りでダートグレード競走5勝を含め通算51戦11勝、総獲得賞金382,726,000円の成績を収めた。

 シビルウォーは2002年にケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)の米二冠を達成したウォーエンブレムが送り出した初めての後継種牡馬だけに周囲の期待は大きく、すでに有志によるシンジケートを結成。スタッドインには近隣の生産者が立ち会ったほか、到着後にはさっそくシンジケート会員が駆けつけ、実馬の確認をしていた。

 種付料は受胎条件30万円、出生条件50万円に設定。事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブでは「今回、生産者の社台ファーム様から種牡馬としてのお話をいただき、シンジケート会員を募ったところ、多くの方に賛同をいただき感謝申し上げます。本馬はダートで活躍しましたが、馬体を見ると芝馬のような体型をしています。ウォーエンブレムの最初で最後の後継種牡馬になるかもしれませんので、その血を絶やさないよう頑張ってほしいと思います。すでに種付けシーズンも始まったなかでの種牡馬入りとハンデはありますが、1頭でも多く繁殖牝馬が集まるようバックアップしていきます」と話していた。