馬産地ニュース

第2回リム&フットケア・ワークショップが開催される

  • 2015年02月06日
  • 約40名の獣医師・装蹄師が出席したワークショップ
    約40名の獣医師・装蹄師が出席したワークショップ
  • 出席者の質問に答えるNOSAI日高家畜診療センターの樋口徹獣医師
    出席者の質問に答えるNOSAI日高家畜診療センターの樋口徹獣医師
  • ポリウレタン蹄鉄について説明するJRA日高育成牧場の福藤豪装蹄師
    ポリウレタン蹄鉄について説明するJRA日高育成牧場の福藤豪装蹄師
  • 馬管理者・獣医師・装蹄師の連携強化を訴える田中弘祐JBBA調査役
    馬管理者・獣医師・装蹄師の連携強化を訴える田中弘祐JBBA調査役

 2月5日夜、新ひだか町静内にある日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室において、平成26年度第2回リム&フットケア・ワークショップが開催された。

 このワークショップは日本軽種馬協会が主催。装蹄師や獣医師が日常の仕事の中で遭遇したアシや蹄に関する症例を持ち寄り、それぞれの経験や意見を交換し合い、お互いのレベルを高めていくことを目的としているもので、年2回、9月と2月に開催されている。

 この日のワークショップには、日々の業務を終えた北海道日高装蹄師会の会員、JRA日高育成牧場に勤務する獣医師や装蹄師、日高軽種馬農業協同組合、軽種馬育成調教センター、日高地区農業共済組合(NOSAI日高)に所属する獣医師など40名が出席。北海道日高装蹄師会の武田英二会長が座長を務めて、軽種馬の肢蹄トラブルについて、3名の講師が症例報告を行った。

 「当歳馬の蹄感染」についてNOSAI日高家畜診療センターの樋口徹獣医師は4つの症例を取り上げて、治療法や経過、結果を報告。JRA日高育成牧場の福藤豪装蹄師は「ポリウレタン蹄鉄を用いた接着装蹄が蹄の成長に与える影響」について、接着装蹄を必要とする若馬には有効とし、今後は蹄への影響がより小さい装蹄法の検討と課題をあげた。日本軽種馬協会静内種馬場軽種馬生産技術総合研修センターの田中弘祐調査役は「肢軸異常の矯正法」について6つの症例を紹介し、それぞれの症状、治療方法、術後の経過を説明した後、「継続的に歩様を把握し、臨機応変に対処することが必要」とまとめ、馬管理者と獣医師、装蹄師の連携の重要性を訴えた。

 それぞれの症例報告後は、出席者から質問や疑問、意見が相次いで出された。

 次回のワークショップは9月に開催する予定。症例報告のテーマには蹄葉炎が候補に挙がっている。