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ジャスタウェイが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2015年01月13日
  • 社台スタリオンステーションにスタッドインしたジャスタウェイ
    社台スタリオンステーションにスタッドインしたジャスタウェイ
  • アニメキャラクターのジャスタウェイ人形と一緒に記念撮影
    アニメキャラクターのジャスタウェイ人形と一緒に記念撮影
  • 産駒には3世代連続海外G1制覇の夢がかかる
    産駒には3世代連続海外G1制覇の夢がかかる

   1月10日午前11時頃、安平町早来の社台スタリオンステーションに、今季から種牡馬生活を送るジャスタウェイ(牡6歳)がスタッドインした。1月4日に京都競馬場で引退式を行い、ファンに最後の別れを告げたジャスタウェイは、福島県天栄村のノーザンファーム天栄を経由して元気な姿で到着すると、待ち構えたスタリオン関係者や報道陣を前に世界ランキング1位の馬体を披露した。

   ジャスタウェイは父ハーツクライ、母シビル、母の父ワイルドアゲインという(有)社台コーポレーション白老ファーム生産馬。2010年のセレクトセール1歳セッションにおいて、12,600,000円(税込)で大和屋暁氏に購買された市場取引馬となる。

   ジャスタウェイの競走成績は22戦6勝。2011年7月のメイクデビュー新潟で新馬勝ちし、2戦目の新潟2歳S(G3)は2着。3歳になりデビュー5戦目のアーリントンC(G3)で後方一気の追い込みを決め重賞初勝利をあげた。2013年の天皇賞(秋)(G1)で前年のJRA賞年度代表馬ジェンティルドンナに4馬身の差をつけてG1初制覇。中山記念(G2)制覇後に出走した昨年のドバイデューティフリー(G1)では、後続に6馬身以上の大差をつけるレースレコードで快勝し、父ハーツクライに続く父仔海外G1制覇という偉業を成し遂げた。衝撃的な勝利にIFHA(国際競馬統括機関連盟)の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」はジャスタウェイに対し130ポンドの評価をつけ、日本競馬史上初となる単独1位にランキングされた。帰国後は不良馬場となった安田記念(G1)をグランプリボスとの叩き合いを鼻差制して優勝。昨年は海外遠征を含めて6戦3勝の成績を収め、JRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞した。

   注目の種付料は受胎条件350万円に設定。順調に配合申し込みが集まり、早くも満口間近だという。

   社台スタリオンステーションでは「海外からのオファーがあったにもかかわらず、当スタリオンにお預けくださったオーナー様に感謝申し上げます。セレクトセール出身馬がこういう形で種牡馬になり感慨深いです。皮膚が薄くてスナップが強い、父のハーツクライと父母の父トニービンの良さを受け継いだ馬ですね。産駒には3世代連続での海外G1制覇の期待も高まります。ハーツクライ系種牡馬としてサイアーラインを広げてほしいですね」と成功を祈っていた。