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サダムパテックが優駿スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2015年01月09日
  • 優駿スタリオンステーションにスタッドインしたサダムパテック
    優駿スタリオンステーションにスタッドインしたサダムパテック
  • 2012年のマイルチャンピオンシップ(G1)など重賞5勝を記録
    2012年のマイルチャンピオンシップ(G1)など重賞5勝を記録
  • フジキセキの後継として関係者の期待は大きい
    フジキセキの後継として関係者の期待は大きい

  1月8日午後、新冠町の優駿スタリオンステーションに、今季から種牡馬として繋養されるサダムパテック(牡7歳)がスタッドインした。入厩後にはさっそく(株)優駿関係者や近隣の牧場関係者、報道陣に、その雄姿がお披露目された。

   サダムパテックは父フジキセキ、母サマーナイトシティ、母の父エリシオという、白老町の(有)社台コーポレーション白老ファーム生産馬。2009年のセレクトセール1歳セッションにおいて、大西定氏に12,600,000円(税込)で購買された市場取引馬となる。

   サダムパテックの競走成績は30戦6勝。2010年10月のデビュー戦は2着。2戦目で初勝利をあげると、続く東京スポーツ杯2歳S(G3)ではフェイトフルウォー、マイネルラクリマといった後の重賞勝ち馬を退け重賞初制覇を飾った。2011年には弥生賞(G2)に優勝。東日本大震災の影響で東京競馬場に変更して行われた皐月賞(G1)は、1番人気に支持されたがオルフェーヴルの2着に終わった。

   古馬になってからはマイル前後の芝重賞競走を中心に参戦し、2012年の京王杯スプリングC(G2)では、ストロングリターン、グランプリボス、ジョーカプチーノといった新旧G1ホースを破って優勝。同年秋のマイルチャンピオンシップ(G1)は、グランプリボス、リアルインパクト、ダノンシャーク、ストロングリターン、マルセリーナ、エイシンアポロンなど、錚々たるビッグネームを抑えて悲願の初G1制覇を果たした。昨年はトップハンデ58Kgの斤量をものともせず中京記念(G3)を制覇。2歳から6歳までトップレベルで息の長い活躍をした。

   種付料は近日中に決定。(株)優駿では「とても手先の軽い馬ですね。同じ父を持つカネヒキリやキンシャサノキセキの産駒も好成績を残しているのでサダムパテックも楽しみです。自身のスピードと底力を産駒に伝えて、フジキセキの後継として頑張ってほしいと思います」と種牡馬としての成功を信じていた。