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アロースタッドにセレスハントがスタッドイン

  • 2015年01月06日
  • 小雪が舞い散るなかスタッドインしたセレスハント
    小雪が舞い散るなかスタッドインしたセレスハント
  • 北海道スプリントC(Jpn3)優勝時の馬服を着用して到着
    北海道スプリントC(Jpn3)優勝時の馬服を着用して到着
  • コロナドズクエストの貴重な後継として期待は大きい
    コロナドズクエストの貴重な後継として期待は大きい

   12月28日午前11時30分頃、新ひだか町静内のアロースタッドに、来季から種牡馬生活に入るセレスハント(牡10歳)がスタッドインした。到着にはアロースタッドスタッフ、事務局(株)ジェイエス、牧場関係者、報道陣らが出迎えて、セレスハントの門出にエールを送った。

   セレスハントは父コロナドズクエスト、母エリモシンフォニー、母の父ブラッシンググルームという、えりも町のエクセルマネジメントの生産馬。半兄には1998年の京都4歳特別(G3)2着馬のエリモソルジャー、おじには2007年の天皇賞(春)(G1)2着馬のエリモエクスパイアなどがいる。2006年のセレクトセール1歳セッションにおいて、19,425,000円(税込)で取引された市場取引馬となる。

   2歳から9歳まで競走生活を送り、競走成績は61戦12勝。2007年8月に新馬勝ちを収めると、ダート短距離戦を中心に活躍し、2010年のサマーチャンピオン(Jpn3)で重賞初勝利を飾った。2011年には東京スプリント(Jpn3)に優勝。2012年、2013年には史上3頭目の北海道スプリントC(Jpn3)連覇を達成した。

   父コロナドズクエストは1998年のトラヴァーズS(G1)、ハスケル招待H(G1)など重賞8勝をあげたフォーティナイナーの直仔。2004年から日本軽種馬協会静内種馬場で供用されていたが、2006年3月に急逝。セレスハントは父が日本に残した産駒の唯一の重賞勝ち馬となる。

   アロースタッドでは「体高もあって素晴らしい馬体をしていますね。当スタッドにはセレスハントと同じフォーティナイナー系でダートの短距離で活躍したサウスヴィグラスがいますが、サウスヴィグラスと同じように優秀な産駒を送り出してくれたらうれしいですね。コロナドズクエストの貴重な後継種牡馬として楽しみも大きいです」と期待していた。種付料は20万円(産駒誕生後、1カ月以内支払)と、とてもリーズナブルに設定されている。