馬産地ニュース

ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにトーセンジョーダンがスタッドイン

  • 2014年12月08日
  • ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたトーセンジョーダン
    ブリーダーズ・スタリオン・ステーションにスタッドインしたトーセンジョーダン
  • 種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円に設定
    種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円に設定
  • 父ジャングルポケット、半弟トーセンホマレボシと同時繋養になる
    父ジャングルポケット、半弟トーセンホマレボシと同時繋養になる

 12月7日早朝、日高町門別のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに、来季から種牡馬として供用されるトーセンジョーダン(牡8歳)が、元気な姿でスタッドインした。到着にはスタリオンスタッフや事務局となる(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブの職員、報道陣らが出迎えて、新種牡馬の門出を温かく見届けた。

 トーセンジョーダンは父ジャングルポケット、母エヴリウィスパー、母の父ノーザンテーストという早来町(現安平町)・ノーザンファーム生産馬。半弟に2012年の京都新聞杯(G2)をレコード勝ちしたトーセンホマレボシ、いとこに今年のきさらぎ賞(G3)をデビューから3連勝で制したトーセンスターダム、前日の6日に中山競馬場で行われた葉牡丹賞で2勝目を挙げたトーセンバジル、おじに1995年のマイラーズC(G2)勝ち馬のビッグショウリ、2003年のJRA最優秀障害馬ビッグテースト、近親に2009年の天皇賞(秋)(G1)やマイルチャンピオンシップ(G1)などを制したカンパニー、2012年の毎日杯(G3)勝ち馬ヒストリカル、2004年のアルゼンチン共和国杯(G2)勝ち馬レニングラードなど多くの活躍馬がいるクラフティワイフに遡る血統となる。一族はせり市場において一様に高い評価を受けており、トーセンジョーダンも2007年のセレクトセール1歳セッションで178,500,000円(税込)という高額で取引された市場取引馬だ。

 競走成績は30戦9勝。2008年にデビューした2歳時に3連勝を飾るなど、早くから高い素質を見せていたが、3歳クラシック戦線は蹄の不安で断念。4歳になって再び3連勝を飾って2010年のアルゼンチン共和国杯(G2)に優勝し、重賞初勝利を果たした。軌道に乗った2011年はアメリカジョッキークラブC(G2)を快勝。さらに札幌記念(G2)も制覇すると、続く天皇賞(秋)(G1)では、ブエナビスタ、エイシンフラッシュ、ジャガーメイル、ローズキングダム、シャドウゲイト、アーネストリー、ビッグウィークといった新旧G1ホースたちをレコードタイムで退け、待望のG1初制覇を成し遂げた。

 事務局の(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブでは「無事に到着して、まずは安心しました。現役時代は1分56秒1という信じられないタイムで駆け抜けた秋の天皇賞がとても印象に残っています。2歳から8歳まで、常にトップレベルで戦った能力は、素晴らしいものがあると思います。活躍馬多数の母系の優秀さもさることながら、サンデーサイレンスの血が入っていないので、配合面での魅力も大きいと思います。当スタリオンに預けてくださったオーナー関係者やシンジケート会員様の期待に応えるためにも、しっかり管理して来年からの種付けシーズンに向け準備していきます。」と、期待や希望で胸を高まらせていた。種付料は受胎条件70万円、出生条件100万円に設定されている。