馬産地ニュース

2014年度軽種馬後継者研修修了式が行われる

  • 2014年11月25日
  • 中西信吾場長から修了証書が渡された修了式
    中西信吾場長から修了証書が渡された修了式
  • 研修生とJBBA職員との記念撮影
    研修生とJBBA職員との記念撮影
  • 終了式後は懇親会で親睦を深めた
    終了式後は懇親会で親睦を深めた

 11月21日、2014年度軽種馬後継者研修の修了式が、新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場研修所講義室で行われた。

 この研修は日本軽種馬協会会員の牧場後継者やスタッドマネージャーを対象としたもの。10日間の短期間で軽種馬生産に必要な知識や騎乗技術などを習得する。11月10に開講した本年度の研修では、浦河・新ひだか・日高町の牧場従業員や後継者7名が受講した。

 修了式では研修を終えた7名に対し、中西信吾場長が修了証書を授与。続けて「競馬の売り上げが少しずつ回復傾向にあり、本年のせり市場においても、これまでにない成績となりましたが、軽種馬生産界を取り巻く環境はまだまだ厳しい情勢が続いております。この苦境を克服し、競馬を盛り立てるためには、ファンを魅了する強い競走馬を生産育成し、競馬の存在をより魅力的なものにすることがますます重要となっています。そのためには生産育成業務に携わる牧場の後継者、スタッドマネージャーとなる皆様のような、最先端の知識・技術を学ばれた人材が不可欠となってます。今後も自分を厳しく律して精進され、ここで学んだ知識や技術を遺憾なく実践の場で発揮されることを心から願ってます。今後とも健康に留意され、牧場後継者・スタッドマネージャーとして、そして、一ホースマンとして、生産界に新たな活力をもたらす原動力になられることを期待しています」と、河野洋平会長理事の式辞を代読した。

 研修生謝辞では代表して水上千歳さんが登壇。「10日間の研修はとても内容の濃いものでした。ほかの牧場の方との意見交換や研修は、日常生活では経験できない機会でしたので楽しく過ごすことができました。このような機会を与えてくださった研修生の皆様ならびにJBBAの方々に感謝申し上げます」と充実した研修を振り返った。

 修了式後の懇親会では中西場長が「今後もわからないことや疑問に思ったことがあれば、講義でお呼びした先生方に質問したり当種馬場を訪ねるなどし、気軽にご利用ください。10日間お疲れ様でした」と乾杯の音頭。テーブルを囲んでお互いの労をねぎらうとともに親交を深めた。