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オーロマイスターが韓国へ輸出検疫施設に入厩

  • 2014年11月18日
  • 韓国で種牡馬入りすることになったオーロマイスター
    韓国で種牡馬入りすることになったオーロマイスター
  • 現役時代はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)をレコードタイムで制覇
    現役時代はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)をレコードタイムで制覇
  • ヴァーミリアンらを受胎した繁殖牝馬も入厩した
    ヴァーミリアンらを受胎した繁殖牝馬も入厩した

 11月17日午後、オーロマイスター(牡9歳)ら5頭が、韓国へ向けての出国検疫を受けるため、白老町社台の日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に入厩した。

 今回、検疫を受けるのはオーロマイスターのほか、ヴァーミリアン、クロフネ、ゴールドアリュール、スマートファルコンを受胎した繁殖牝馬。5頭は入厩すると、ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによる、パスポート作成のための審査を受けた。検疫が開放される25日夕方に胆振輸出検疫施設を出発する。

 行き先はアドマイヤドン、ニホンピロニール、マイネルセレクト、イーグルカフェ、スパイキュール、テスタマッタなど、日本でもおなじみの元競走馬が種牡馬生活を送っている済州島の緑原牧場。オーロマイスターは種牡馬として繋養される。

 オーロマイスターは父ゴールドアリュール、母フェアリーワルツ、母の父リアファンという血統の追分ファーム生産馬。競走成績は38戦7勝。2007年11月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。デビューから13戦は芝のレースを使われていたが、4歳6月に初めてダート戦に転じると一気に3勝をあげオープン入りした。2010年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)では、前年のJRA最優秀ダートホースに輝いたエスポワールシチーを退け、コースレコードで重賞初制覇を飾った。

 現役引退後は生まれ故郷の追分ファームに戻り乗馬として繋養。時折、従業員を乗せて騎乗練習の先生役を務めていたという。2013年秋に開催された「北海道馬産地見学ガイドツアー」で追分ファームを訪問した際には、元気な姿で記念撮影に応じてくれた。

 オーロマイスターや繁殖牝馬の入厩を見届けた胆振輸出検疫施設の関係者は、「オーロマイスターもヴァーミリアンやゴールドアリュール、クロフネ、スマートファルコンを受胎した繁殖牝馬もダート向きなので、韓国の競馬に合いそうですね。日本産馬が韓国で活躍することで、今後も韓国への輸出が増えることを期待したいですね」と思いを馳せていた。