馬産地ニュース

「四十九所神社 やぶさめ祭」が開催されました~南九州連絡センター

  • 2014年10月31日
  • 馬道に向かう射手
    馬道に向かう射手
  • 第一走第一矢の様子
    第一走第一矢の様子
  • 多勢の観客で賑わう馬道
    多勢の観客で賑わう馬道

 10月19日(日)、鹿児島県肝属町四十九所神社で「やぶさめ祭」が開催されました。

 四十九所神社を創建した伴兼行の孫、伴兼貞が長元9年(1036年)に肝付郡の弁済使になっていますが、流鏑馬が始まったのはそれから100年位後になるようで、900年近い歴史があるとされています。

 毎年、射手は中学2年生の男の子が務めることが特徴のひとつで、本番に向けて9月から練習を行います。

 当日、射手は狩衣装束にあやい笠を身にまとい、弓受けの儀により神の使いとなり、神馬とともに馬場を疾走します。

 約330メートルの馬場を3回駆け抜けながら、合計9本の矢を放ち、国家安泰、悪疫退散、五穀豊穣を祈願します。

 今年は、馬のご機嫌が悪く、射手を2回振り落としてしまい、救急車が出動するというアクシデントがありましたが、後射手(昨年の射手)が代役を努め、神事は無事終了しました。

 秋晴れの中、四十九所神社前の宮之馬場には、この歴史絵巻を一目見ようと大勢の観客で賑わいました。