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2014年ジェイエス繁殖馬セールが開催

  • 2014年10月23日
  • 北海道市場で行われた2014年ジェイエス繁殖馬セール
    北海道市場で行われた2014年ジェイエス繁殖馬セール
  • 挨拶する(株)ジェイエスの藤原代表
    挨拶する(株)ジェイエスの藤原代表
  • 最高価格馬のボディーダンシング(4歳、ワークフォースを受胎)
    最高価格馬のボディーダンシング(4歳、ワークフォースを受胎)
  • 高額2位のレースドール(10歳、シンボリクリスエスを受胎)
    高額2位のレースドール(10歳、シンボリクリスエスを受胎)
  • 高額3位のカレンナホホエミ(7歳、タニノギムレット受胎)
    高額3位のカレンナホホエミ(7歳、タニノギムレット受胎)
  • 重賞2勝のテンシキノキセキ(16歳、ロードカナロアを受胎)
    重賞2勝のテンシキノキセキ(16歳、ロードカナロアを受胎)

 (株)ジェイエスが主催する「繁殖馬セール」が新ひだか町の北海道市場で10月22日に行われた。

 この市場は、牝馬の流通を活性化させることで牝馬に価値を持たせようというもの。生産者のみならず、馬主も所有する繁殖牝馬を上場させるようになって市場が活性化した。

 今回は3歳から19歳までの繁殖牝馬199頭(受胎馬154頭、空胎馬45頭)が上場され、154頭(受胎馬120頭、空胎馬34頭)を売却。総額5億7,763万8,000円(税込、以下同)を売り上げた。

 (株)ジェイエスの藤原悟郎代表は「活発なせりあいが展開されたことに満足しています。突出した馬がいない中で、幅広い需要を感じさせる結果となり、上場馬全体が底上げされたような印象を受けました」と印象を語り「良い馬をつくっていこうという生産者の姿勢を示す結果となったと思います。来年はもっとたくさんの上場馬を集め、さらに活気ある市場にしたい」と意気込みを語った。

 最高価格となったのは、英国ダービー馬で凱旋門賞勝馬ワークフォースを受胎していたNo.113「ボディーダンシング」(4歳、父ホワイトマズル)。ダンスインザダークやダンスインザムードらと同じファミリーで、自身の母がダンスインザダークの全妹という血統。600万円からスタートしたせりは、開始当初から多方面から声がかかり、あっという間に1,500万円を突破。2,000万円を超えても勢いは留まらず、2,430万円で新冠町の新冠タガノファームが落札した。

 これに続いたのはシンボリクリスエスを受胎しているNo.73「レースドール」(10歳、父クロフネ)。母ビスクドールが、トゥザヴィクトリーの全妹で、サイレントディールの全姉という血統。こちらは2,160万円で天羽牧場が落札した。

  3番目はタニノギムレットを受胎しているNo.89「カレンナホホエミ(7歳、父タイキシャトル)。こちらは自身もオープン特別フェニックス賞の優勝馬だが、母テンシノキセキが重賞2勝という血統背景も考慮された格好。2,106万円でディアレストクラブが落札し、その母テンシノキセキ(16歳、父フジキセキ)は1,404万円で(有)北嶋に売却された。

 (株)ジェイエスは来年1月21日に未供用、現役引退直後をメインとした冬季繁殖馬セールの開催を予定している。 

 結果詳細につきましては、(株)ジェイエスのホームページをご覧ください。⇒http://www.jscompany.jp/index.html