馬産地ニュース

ノーザンホースパークで新企画「サラブレッドガイドツアー」

  • 2014年10月21日
  • 「頭が良い馬」というデルタブルース
    「頭が良い馬」というデルタブルース
  • リンゴが大好物のトライアンフマーチ
    リンゴが大好物のトライアンフマーチ
  • ジャガーメイルは目当てのファンが多かった
    ジャガーメイルは目当てのファンが多かった
  • 「新人スタッフが扱えるほど大人しい」というインティライミ
    「新人スタッフが扱えるほど大人しい」というインティライミ
  • 昨年の「ホースパレード」の様子(観覧は無料)
    昨年の「ホースパレード」の様子(観覧は無料)

 紅葉が美しい苫小牧市のノーザンホースパークでは10月12日と13日の2日間、「サラブレッドガイドツアー」が行われた。

 このツアーは同園の新しい企画で、有名な元競走馬を数多く擁する同園の魅力を生かし、引退した彼らの余生についてスタッフがガイドしてまわる。料金は1,000円で、各回定員20名。当日は北海道内だけでなく、遠方からも参加者があった。

 初回となった10月12日は晴天に恵まれ、午後2時からツアーはスタートした。乗馬スタッフの太田和明さんが案内役を担当し、参加者を厩舎エリアへ連れて案内した。ツアーでは主に馬房前で馬を紹介し、その後厩舎前エリアで展示をした。人馬の安全に配慮しながら穏やかな馬にはふれ合いタイムを設け、参加者は馬の感触を確かめるように手をあてていた。

 今回紹介となった馬たちは登場順にデルタブルース、インティライミ、アロンダイト、トライアンフマーチ、ジャガーメイル、フォゲッタブルの6頭。彼らが稼いだ賞金の合計は何と19億円以上にのぼり、豪華なラインナップとなった。中でもジャガーメイルとフォゲッタブルは入厩まもないこともあり、目当ての参加者が多かった。ツアーでは彼らの素顔を案内役の太田さんがわかりやすく、ユーモアをまじえて説明した。毎日接しているスタッフだからこそわかる性格面の話や、好物としているもの、第2の馬生である乗用馬としての頑張りについてなど、ファンには興味深い話が沢山盛り込まれていた。

 ツアー終了後は近隣のノーザンホースパーク空港牧場・調教コースを特別に入り、馬場の感触を体感した後、フォゲッタブルの蹄鉄が当たるじゃんけん大会が行われた。また、参加者全員にツアー紹介馬たちのたてがみが記念に贈られた。

 「サラブレッドガイドツアー」は今後も継続予定で、開催時期は未定。運営スタッフによると、内容については回を重ねて変更になる可能性があるという。解説付きの見学ツアーとして、今後も人気を集めていくだろう。

 同園では10月下旬から「第9回ノーザンホースパークハロウィン」を開催中で、10月25日、26日は仮装して来園すると入場が無料となる。26日午後2時30 分からは仮装した馬たちが行進する人気企画「ホースパレード」が行われる。