馬産地ニュース

日高スタリオンステーションにダノンバラードがスタッドイン

  • 2014年09月22日
  • 日高スタリオンステーションに入厩したダノンバラード
    日高スタリオンステーションに入厩したダノンバラード
  • 現役時代よりボリュームアップした馬体は迫力十分
    現役時代よりボリュームアップした馬体は迫力十分
  • 荻伏地区初のディープインパクト二世種牡馬として期待は大きい
    荻伏地区初のディープインパクト二世種牡馬として期待は大きい

 民間では最も古い歴史を誇るスタリオン施設、浦河町荻伏の日高スタリオンステーションで、来シーズンからダノンバラード(牡6歳)が種牡馬生活を送ることが決まった。

 ダノンバラードは父ディープインパクト、母レディバラード、母の父アンブライドルドという新ひだか町三石のケイアイファーム生産馬。母レディバラードは2001年のクイーン賞(G3)、2002年のTCK女王盃(G3)を制覇した重賞勝ち馬で、おじには2010年のダイトライト記念(Jpn2)勝ち馬で今シーズンから優駿スタリオンステーションで種牡馬になっているフサイチセブン、近親にはグロリアスソング、デヴィルズバッグ、シングスピールといったチャンピオンホースがいる素晴らしい血統背景の持ち主である。

 父ディープインパクトと同じ池江泰郎厩舎に所属し、主戦騎手だった武豊騎手を背にして、2010年10月にデビューしたダノンバラードは、1番人気に支持された新馬戦を快勝。3戦目のラジオNIKKEI杯2歳S(G3)を制し、ディープインパクト産駒として最初の重賞勝ち馬となった。

 東日本大震災の影響により東京競馬場で行われることになった2011年の皐月賞(G1)では、オルフェーヴル、サダムパテックに続く3着に健闘。2013年のAJCC(G2)で2年1か月ぶりの重賞優勝を果たした。同年の宝塚記念(G1)では果敢に先行しゴールドシップの2着と善戦。通算26戦5勝の成績を収めた。

 4月27日付で競走馬登録を抹消したダノンバラードは、5月に日高スタリオンステーションにスタッドイン。以来、来年の配合シーズンに向け、じっくりと静養に努めている。現役時代よりも一回りほど大きくなった馬体は、すでに現役種牡馬の貫禄十分。新たなスタートが待ちきれないといった様子だ。

 事務局の(株)荻伏ブリーディングシステムでは「一部の牧場関係者から、今年は種付けできないのかという問い合わせもありましたが、来年から種牡馬生活を送ることにしました。当スタリオンでは初めてとなるディープインパクトの後継ですので期待しています」と、種牡馬としての成功に夢を馳せていた。