優駿メモリアルパーク隣接放牧地でマヤノトップガンの一般公開
新冠町の優駿スタリオンステーションで繋養しているマヤノトップガンが今年9月から10月20日までの約1カ月半、隣接する優駿記念館・優駿メモリアルパークから見える放牧地で一般公開されることになった。
マヤノトップガンは父ブライアンズタイム、母アルプミープリーズという血統の栗毛馬で、1992年、新冠町の川上悦夫さんの牧場で誕生した。現役時代は芝中長距離を得意とし、幅広い戦法でファンを沸かせ、菊花賞(G1)、有馬記念(G1)、天皇賞(春)(G1)、宝塚記念(G1)などを制した。1998年から同スタリオンで種牡馬生活を開始し、ダート重賞で活躍したメイショウトウコンや、チャクラ、キングトップガン、ムスカテールの3頭の目黒記念(G2)ウイナーを送り出した。昨今は孫世代も実績を上げ、シャイニングサヤカ、ランデックハナコが地方で重賞タイトルを獲得している。
一般公開はファンの要望をふまえての試みで、場所はオグリキャップの記念品などを展示している優駿記念館及び、オグリキャップの等身大ブロンズ像のある優駿メモリアルパークから歩いてすぐの場所にある放牧地。白い牧柵には馬名看板が掲げてあり、牧柵から少し離れた専用の台から見学することができる。見学可能時間は午前10時から午後3時頃までで、悪天候時やその他事情により変更になる場合もある。直接訪問可能で、優駿メモリアルパーク駐車場を利用できる。日頃、マヤノトップガンの世話をしている優駿スタリオンステーション主任の山崎努さんは、「マヤノトップガンは今年22歳となりましたが、体調は良いです。気性は若い頃に比べると大人しくなりましたね。高齢になってきたことを考慮し、飼い葉メニューは少し他の馬と変えています。以前繋養していたオグリキャップは度胸のある馬で、競馬場で披露しても堂々としていましたが、マヤノトップガンは普通の馬と同じように、少しデリケートな面もあります。見学の際はマナーを守って、静かに見学していただければと思います。」と、話している。
マヤノトップガン一般公開期限の10月20日まで営業している優駿記念館では、人気のオグリキャップ・グッズのほか、マヤノトップガンの貴重なテレホンカードも販売している。優駿メモリアルパークには今年も遠方から来場者があり、最近では、テレビ番組のロケでタレントの草野仁さんやJRA福永祐一騎手、お笑い芸人のナイツが訪れている。