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札幌競馬場でジャングルポケットがお披露目される

  • 2014年09月08日
  • 現役時と変わらぬ迫力でパドックを周回
    現役時と変わらぬ迫力でパドックを周回
  • 多くのファンが雄姿を見届けた
    多くのファンが雄姿を見届けた
  • 同馬について語る遠藤幹氏(左)と古谷剛彦氏
    同馬について語る遠藤幹氏(左)と古谷剛彦氏

 2001年の日本ダービー(G1)とジャパンC(G1)を制し、同年の年度代表馬に輝いたジャングルポケット(牡16)が9月6日、札幌競馬場でお披露目された。

 2000年の9月2日に札幌競馬場でデビュー勝ち、つづく札幌3歳S(G3)で重賞初制覇を果たした同馬が飛躍の原点となった札幌の地に降り立った。現役時と同じように口を割り、気合い十分にパドックを周回する雄姿に、最終レース終了後まで残り再会を待ちわびた多くのファンが思い思いにシャッターを切っていた。

 司会進行を務めた古谷剛彦氏がジャングルポケットの現役時代を回顧した後は、現在の繋養先であるブリーダーズ・スタリオン・ステーション事務局、(株)サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ取締役業務部長の遠藤幹氏が招かれ「普段はとてもユニークな馬で、口元を刺激するとベロを出したり、フレーメンをしたりして表情豊かなんですよ」とエピソードを明かしてくれた。

 2003年シーズンから種牡馬入りした同馬は、初年度産駒から2010年の天皇賞(春)(G1)を制したジャガーメイル、2009年のエリザベス女王杯(G1)勝ち馬のクィーンスプマンテなど6頭のG1馬が誕生し、2006年から2014年まで9年連続で重賞勝ち馬を送り出している。中でもフサイチホウオー、トールポピー、アヴェンチュラの全兄妹の活躍は特筆もので、父サンデーサイレンス牝馬の配合相手として人気を博している。また、シャトル種牡馬として南半球でも産駒を残し、ジャングルロケットが2009年のニュージーランドオークス(G1)を優勝するなど場所を選ばず堅実な走りをみせる産駒がセールスポイントとなっている。

 今後ジャングルポケットに望むことをたずねられた遠藤取締役業務部長は「活躍馬をこれだけ出してくれて毎年100頭以上の花嫁を集めていますが、まだ達成できていない父子ダービー制覇ですね。これからも良い仔を出して欲しいです」と力強く語っていた。