馬産地ニュース

「九州1歳市場」&「1歳馬展示品評会」が開催されました~南九州連絡センター

  • 2014年08月12日
  • 展示品評会最優秀賞 ローランデインの2013
    展示品評会最優秀賞 ローランデインの2013
  • 展示の様子
    展示の様子
  • せりの様子
    せりの様子
  • 最高価格馬 ドラゴンウィンの2013
    最高価格馬 ドラゴンウィンの2013

 7月29日(火)、JBBA九州種馬場で九州軽種馬協会が主催する「九州1歳市場」が開催されました。例年雨期の6月に開催されていた「九州1歳市場」ですが、今年は開催時期が7月に変更され、また、せりに併せて「1歳馬展示品評会」も開催するという新しいスタイルで行われました。当日の気温は33℃を超え、真夏の日差しが照りつける中、多勢の購買関係者が訪れました。

 午前9時より、せりに先立ち「1歳馬展示品評会」が開始され、せり上場馬20頭の内16頭がエントリー、谷潔日本調教師会関西本部長、真島元徳佐賀県調騎会会長、畠添孝JBBA九州種馬場長の3名が審査員となり、厳正な審査の結果、下記3頭が表彰されました。

 最優秀馬  ローランデインの2013  (熊本県 本田 土寿氏 生産)
 優秀馬   テンザンヒカリの2013   (宮崎県 田上 勝雄氏 生産)
 準優秀馬  カシノリファールの2013 (熊本県 本田 土寿氏 生産)                                              

 展示品評会に引き続き、「九州1歳市場」が開始され、地元で生産された九州産馬20頭(牡9頭、牝11頭)が上場し、展示では個体展示に引き続き、比較展示が実施され、購買関係者は馬体や肢元の状態、歩様などを入念にチェックしてせりに備えました。午後1時より、せりがスタート、冒頭の挨拶で柏木務九州軽種馬協会会長は、九州産馬の魅力を購買者にアピールしました。

 結果は上場頭数20頭(牡9頭、牝11頭)、売却頭数8頭(牡2頭、牝6頭)、売却率40.0%、売却総額(税別)11,850,000円、平均価格(税別)1,481,250円。最高額馬は、No.19ドラゴンウィンの2013(父ブラックホーク)でJRA日本中央競馬会が200万円(税別)で落札しました。

 今年の「九州市場」を振り返って柏木務九州軽種馬協会会長は「我々九州の軽種馬生産者を取り巻く状況は大変厳しく、このままでは、九州の軽種馬生産者にとって大きな目標の一つである九州産馬限定競走の存続が危惧されるところです。当協会としてもこのような状況を打破すべく、様々な新しい取り組みを行っているところです。市場事業においてもトレーニングセールを佐賀県競馬組合の協力のもと、交通の利便性のよい佐賀競馬場で開催しました。また、今回の1歳市場でも開催時期を変更し、展示品評会と同時開催とするなど、試行錯誤しているところです。
 結果はまだまだ満足のいくものではありませんが、昨年と比較して一定の成果がみられたのではないかと思います。今後も引き続き九州地区より伝統ある軽種馬生産の灯火を絶やさないよう努力したい。」とコメントした。

 平成26年度の「九州市場」は終了しましたが、昨年と比較すると両市場(トレーニングセール・1歳市場)とも主催者の努力がせり結果に現れたものとなりました。

 今後も九州軽種馬協会の取り組みに注目してください。