馬産地ニュース

八戸市場が開催される

  • 2014年08月06日
  • たっぷりと時間をかけて行われた比較展示
    たっぷりと時間をかけて行われた比較展示
  • 挨拶する山内組合長
    挨拶する山内組合長
  • 最高価格はシニスターミニスターの産駒だった
    最高価格はシニスターミニスターの産駒だった
  • 最高価格となったミニスタークイン
    最高価格となったミニスタークイン
  • 牡馬で最高価格を記録したオヘソノタカラモノの2013
    牡馬で最高価格を記録したオヘソノタカラモノの2013

 青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する「八戸市場」が8月5日、青森県三戸郡の八戸家畜市場で開催された。名簿掲載は38頭だったが、2頭が欠場し、36頭(牡16頭、牝20頭)での市場開催となった。冒頭、青森県軽種馬生産農業協同組合の山内正孝代表理事組合長は「この世代は青森産馬が極端に少なかったうえに、8月開催の市場となったために上場頭数を揃えることができずに申し訳ありません」と例年の約半数での市場開催となったことを説明。「次年度は上場頭数を十分に確保したうえで、ご案内できるよう努力したい」と多くの購買を訴えた。

 展示は午前9時45分から3班に分けられて行われ、せりは12時30分にスタート。

 結果、18頭(牡9、牝9)の売却で総額5,087万8,800円(税込、以下同)を売り上げた。売却率は前年比12.9ポイント増の50.0%で、平均価格は同3.7ポイントアップの282万6,600円。ただし、上場頭数の減少が響いて総売上は前年比1,999万6,200円の減少となった。

 最高価格はNo.35「ミニスタークイン」(牝、父シニスターミニスター)の626万4,000円。JRA日本中央競馬会が落札した。

 遠い近親にエビスジョウジ(東京新聞杯(G3))やブロケード(桜花賞)がいる血統。牝馬ながらに市場最高価格馬となった。

 一方、牡馬ではNo.36「オヘソノタカラモノの2013」(父ナカヤマフェスタ)が453万6,000円でJRA日本中央競馬会が落札。祖母にCBC賞(G2)勝馬フェイムオブラスがいる血統で、新種牡馬ナカヤマフェスタ産駒という期待感も手伝っての高額落札となった。

 セール終了後、山内正孝組合長は「50%の売却率は胸を張れる数字だと思う。今回は上場頭数の減少、開催時期など悪い条件が重なる中、たくさんの方に市場を盛り上げていただき感謝いたします。来年に向けては7月開催を目標に、より多くの上場頭数を揃えて、市場を盛り上げていきたい」と感想を述べ「この市場をきっかけに東北の馬産が隆盛を取り戻せるようにしたい」と来年の開催にむけて抱負を述べた。

せり結果の詳細につきましては、JBIS-Searchをご覧ください。
http://www.jbis.or.jp/seri/2014/11L1/