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馬事資料館で企画展「受け継がれる血統 種牡馬と名牝の足跡」が始まる

  • 2014年07月30日
  • 企画展「受け継がれる血統 種牡馬と名牝の足跡」を開催中の浦河町立馬事資料館
    企画展「受け継がれる血統 種牡馬と名牝の足跡」を開催中の浦河町立馬事資料館
  • 第1期「偉大なる種牡馬たち」は8月17日まで開催
    第1期「偉大なる種牡馬たち」は8月17日まで開催
  • 館内にはヒンドスタンの剥製も展示されている
    館内にはヒンドスタンの剥製も展示されている

 浦河町西幌別にある浦河町立馬事資料館において、7月26日から馬事資料館企画展「受け継がれる血統 種牡馬と名牝の足跡」が始まった。

 この企画展は浦河町立郷土博物館の主催で、日胆地区博物館等連絡協議会、浦河町立郷土博物館友の会が後援し、公益財団法人馬事文化財団JRA競馬博物館、JRA日本中央競馬会日高育成牧場が協力。平成24年にJRA競馬博物館で開催された、近代競馬150周年記念「わが国の偉大なる種牡馬たち」と「名牝たちの系譜」において展示された資料パネルを2期に分けて展示するものである。

 7月26日から始まった第1期となる「偉大なる種牡馬たち」では、日本の歴代チャンピオンサイアー一覧や明治後期から大正期の種牡馬事情、昭和初期から戦前までの種牡馬事情、戦後の混乱期を支えた名種牡馬たち、昭和44年頃から平成初期までの輸入種牡馬の隆盛と内国産種牡馬の健闘、ノーザンテーストとサンデーサイレンスの活躍、サクラユタカオーやフジキセキといった内国産種牡馬の後継などをパネルで紹介。そのほか、カブトヤマやニホンピロウイナー、ダンシングブレーヴなどの種牡馬の紹介パネルやショーケースには明治40年代の日高種馬牧場の種付台帳なども飾られている。

 企画展は第1期の「「偉大なる種牡馬たち」が7月26日から8月17日までで、第2期の「名牝たちの系譜」が8月23日から9月15日まで開催。8月18日から22日までは企画展の展示換えのため常設展示のみとなる。開館時間は午前9時から午後4時30分まで。休館日は月曜日(9月15日は開館)で、入場料は無料となっている。

 馬事資料館は馬産地における資料の収集保管、馬の歴史、人との関係を学ぶ施設。JR日高幌別駅から徒歩7分、JRバス郷土資料館前下車徒歩2分の国道336号線沿いにある。館内にはシンザンの父として知られる大種牡馬ヒンドスタンの剥製、ドサンコやサラブレッドの骨格標本、馬に関する歴史ある資料が展示されている。