札幌競馬場がグランドオープン
41年振りのスタンド改修を終えた札幌競馬場が7月26日、グランドオープンを迎え、2年振りの開催を心待ちにしていた徹夜組含む3,285人が開門を待った。
午前8時25分の開門に先立ち行われた除幕式には、札幌競馬場の河原場長と井上敏樹騎手、小崎綾也騎手も出席。ファン代表として選ばれた親子とともに新生札幌競馬場の入場門をお披露目した。
初日の入場者数は16,798人で一昨年の第1回札幌競馬初日と比べて174.7%。売り上げは40億1,600万100円で同比112.8%と上々の滑り出し。新たなスタンドは地上5階、地下1階建てとなり、指定席(876席)一般席(4,733席)など合わせて6,142席を備え、約2万人を収容できる。2階部分には、藻岩山を一望できる約120メートルの開放的なテラス席“もいわテラス”や、函館競馬場でも好評の“はなみち”が新設され、札幌の夏を満喫しながら競馬を楽しめるスポットが各所に用意されている。
26日5Rに組まれた札幌開催最初の新馬戦、メイクデビュー札幌(芝1500m)では、(株)ノースヒルズが生産・所有するキャンディーハウス(牝、父ゼンノロブロイ)が優勝。口取り写真に収まった関係者は「グランドオープン新馬勝ち第1号!?それは嬉しいですね。これからも名前を残す活躍をして欲しいです」と笑顔を広げていた。
この日のメインレースは芝2000mで争われたハンデ戦、札幌競馬場グランドオープン記念。勢いの強まる雨の中、直線追い込んだスーパームーン(牡5、父ブライアンズタイム)が人気に応える形でクビ差制した。
今後の札幌競馬は9月7日までの14日間開催。8月3日クイーンS(G3)、8月24日札幌記念(G2)、8月31日キーンランドC(G3)、9月6日札幌2歳S(G3)と4つの重賞が予定されている。