馬産地ニュース

セレクションセールが開催される

  • 2014年07月23日
  • 市場風景
    市場風景
  • 最高値のNo.192「アルカイックレディの2013」(牡、父ハーツクライ)
    最高値のNo.192「アルカイックレディの2013」(牡、父ハーツクライ)
  • 高額2位のNo.225「タイキシャインの2013」(牡、父ハーツクライ)
    高額2位のNo.225「タイキシャインの2013」(牡、父ハーツクライ)
  • 高額3位のNo.94「ビーナスライン25」(牡、父キングカメハメハ)
    高額3位のNo.94「ビーナスライン25」(牡、父キングカメハメハ)
  • 牝馬最高値のNo.243「ラブジュリエットの愛」(父マンハッタンカフェ)
    牝馬最高値のNo.243「ラブジュリエットの愛」(父マンハッタンカフェ)

   公益社団法人日本軽種馬協会が後援する「セレクションセール」(木村貢市場長)が7月22日、新ひだか町の北海道市場で開催された。今年も北海道はもちろん、東北や九州などから470頭あまりが上場を希望。血統や馬体などを吟味した選考委員会によって絞り込まれた248頭(牡187頭、牝61頭)がラインナップされた。

   前年対比で11頭増の154頭(牡120頭、牝34頭)を売却。62.1%の売却率で、1,852,956,000(税込)を売り上げた。平均価格は前年比98.2%の12,032,181円。売却頭数、総売上は増えたものの、売却率、平均価格は微減という結果となった。

   セール終了後、木村貢市場長は「昨年をうわまわる購買頭数をいただき、感謝しています。取引馬の活躍を期待します」としたうえで「1頭でも多くの馬を売却したいという思いで上場馬を決めてきましたが、上場頭数については一考の余地があるかもしれない」とふりかえった。

   最高価格となったのはNo.192「アルカイックレディの2013」(牡、父ハーツクライ)。エイシンキンチェム、エイシンオルドスの半弟にあたる血統で、1,200万円からスタートしたせりは、あっという間に2,000万円、3,000万円を突破。最後は46,440,000万円で永井啓弐さんが長い競り合いを制した。同馬を生産した(有)梅田牧場では「前日展示の段階からたくさんの方に見ていただきましたが、ここまで高い評価をいただけるとは驚いています。オーナーのご恩に報いるためにも、無事にデビューして活躍して欲しい」とエールを送っていた。

   これに続いたのはNo.225「タイキシャインの2013」(牡、父ハーツクライ)。こちらは今春の日本ダービー(G1)を制したワンアンドオンリーと同じくハーツクライ×タイキシャトルという血統。(株)ノースヒルズが37,800,000円で落札した。市場コンサイナーを務めたオークツリーファームの柏木さんは「お預かりした大切な馬。高く評価していただいてとにかく嬉しい」と笑顔で市場をふりかえった。

   3番目の高額馬は母が函館スプリントS(G3)に勝ったNo.94「ビーナスライン25」(牡、父キングカメハメハ)。34,560,000円で(株)ジェイエスが落札した。

   一方、牝馬の最高価格となったのはNo.243「ラブジュリエットの愛」(父マンハッタンカフェ)。こちらは、母がオースミハルカの全妹という血統で27,000,000円。この馬も(株)ジェイエスによる落札馬となった。