フェデラリストが韓国へ向け輸出検疫施設に入厩
7月10日、白老町社台にある日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に、フェデラリスト(牡7歳)を含む4頭が、韓国への輸出向けた輸出検疫を受けるため入厩した。
入厩したのはフェデラリストのほか、韓国のバイヤーが今年のHBAトレーニングセールにおいて4,752,000円(税込)で購買したスターリングローズ産駒と3,240,000円(税込)で購買したグラスワンダー産駒、昨年のHBAオータムセールにおいて5,250,000円(税込)で購買したゼンノロブロイ産駒。4頭は輸出検疫を終えた18日に胆振輸出検疫施設を出発し、函館から青森経由で本州に入り、下関からフェリーで韓国へ向け渡航する。
韓国への輸出が決まったフェデラリストは、1995年のオークス(G1)、1996年のエリザベス女王杯(G1)などを制して、JRA最優秀3歳牝馬、JRA最優秀4歳以上牝馬に輝いたダンスパートナーの6番仔。父は種付け当時米国で供用されていたエンパイアメーカーで、本馬は日本で生まれた持ち込み産駒となる。
競走成績は16戦7勝。2010年3月のデビュー戦後に骨折が判明し、南関東・船橋へ移籍。2011年2月の復帰初戦で初勝利をあげた。その後、園田で2勝目をあげるとJRAへ復帰。JRA復帰後は素質が開花し、2012年の中山金杯(G3)、中山記念(G2)を制した。
今シーズンから新冠町の白馬牧場で種牡馬入り。母がオークス馬、近親にダンスインザダーク、ダンスインザムード、スズカマンボなどがいる母系で父が世界的サイアー・エンパイアメーカーという血統背景が評価されて、今シーズンは22頭の繁殖牝馬との交配を済ませたという。
韓国での繋養先は金岳牧場。フェデラリストへの期待は大きく、すでに有志による大型シンジケートが組まれているという。
こちらの牧場には日本から海を渡り韓国でも五指に入る種牡馬として活躍するイングランディーレも繋養されている。