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ノーザンホースパークで第28回北海道新緑馬術大会

  • 2014年05月14日
  • ノーザンホースパーク今年初の馬術大会
    ノーザンホースパーク今年初の馬術大会
  • 上位入賞を果たしたデルタブルース
    上位入賞を果たしたデルタブルース
  • 優れた飛越を見せたフォゲッタブル
    優れた飛越を見せたフォゲッタブル
  • ドレッサージュ競技の様子
    ドレッサージュ競技の様子
  • 競技実施日は春に募集していた仔馬(将来の乗用馬)の馬名発表会も行われ、にぎわっていた
    競技実施日は春に募集していた仔馬(将来の乗用馬)の馬名発表会も行われ、にぎわっていた

   5月9日から3日間、苫小牧市のノーザンホースパークでは第28回北海道新緑馬術大会が行われた。

  この大会では障害飛越、馬場馬術合わせて43の競技が組まれ、北海道内で馬術を習う小学生~大学生、社会人の乗馬クラブ会員、軽種馬生産・育成牧場経営者・スタッフらが参加した。

  最終日となった5月11日は朝から晴天に恵まれ、絶好の競技日和となった。朝9時から続々と人馬が競技に参加し、屋根つきの観覧エリアは選手の家族や観光客で埋まった。迫力ある飛越を撮ろうと、障害飛越会場には複数の見学者が高性能カメラを向けていた。今年初の大会出場となった人馬が多く、中には全力を発揮できず、障害を前にして拒否したり、落馬したりするシーンもあった。ゴールに至らなかった選手は悔しさ、落胆の色をにじませていた。対照的に、早いタイムやバーを落とさなかった選手は、白い歯をこぼしてゴールを切っていた。

  出場馬の中には、過去の重賞馬の姿もあった。菊花賞(G1)、メルボルンカップ(G1)の勝ち馬デルタブルースは「第24競技/標準小障害B・Part2」に出場し、ノーザンファーム育成スタッフの中村勇気さんとのコンビで5位に入った。中村さんはホッとした表情で競技を終え、ポンポンと馬の首筋を撫でた。

  「自分自身、久々の大会で緊張しましたが、馬の調子は非常に良かったです。暖かくなるにつれて、動きが変わってきましたね。やっぱりG1馬とあって、スピードやパワーが違います。昨年秋から騎乗技術向上のために、担当馬として乗っているのですが、最初にまたがった時は感動しました。デルタブルースのおかげで、自分も成長することができました。」と、頼もしいパートナーを称えた。デルタブルースは同園を会場とする大会では常連的存在で、同園のジャンピングショーやマラソン大会先導馬としても活躍している。

  ダイヤモンドS(G3)1着、菊花賞(Jpn1)2着他の実績を残し、昨年競走馬を引退したフォゲッタブルは、数か月の訓練を経て大会デビューを果たした。最終日の後半「第26競技/標準小障害C・Part2」に出場し、ノーザンファーム育成スタッフの里深拓也さんとのコンビで堂々4位に入った。初陣を終えて里深さんは、「フォゲッタブルにとって初めての出場でしたが、大会の雰囲気にも動じず、落ち着いていました。昨年秋から乗っていますが、重賞馬らしく背中の感触は良いですね。センスがありますし、飛越は着実に上手くなっているので、今後は大きな障害もクリアできるでしょう。」と、感想を話していた。本番の障害飛越では一度もバーを落とさず、減点0で走り終えた。

 ノーザンホースパークでは次回の馬術大会として、6月12日(木)~15日(日) に第49回北海道春季馬術大会(ウェスタン大会と同時開催)が行われる。同園入場者は見学も可能となっている。