2014年のホッカイドウ競馬が開幕
晴天に恵まれた4月23日、門別競馬場で2014年のホッカイドウ競馬が開幕した。
午後2時の開門から待ちわびたファンが来場し、スタンドから近いJBC駐車場(先着170台収容)はすぐに満車となり、初日から国道付近の第1駐車場がフル稼働となった。
約5か月ぶりの開催ながら場内は第1レースを前にしてにぎわい、作りたての応援幕が並ぶパドックに出走馬が現れると、多くの観客が競馬新聞を片手に集まった。初日は全12レースが組まれ、第4レース発走後には、ルーキーの水野翔騎手と移籍した阪野学騎手が紹介セレモニーに登場し、真新しい勝負服に身を包み、はつらつとした表情で抱負を語った。今年から誘導馬騎乗を務める佐藤舞さんと誘導馬・テン太のコンビも無事デビューを果たした。
イベントも盛り沢山に組まれ、ゲストと競馬場内をめぐるツアーや花・野菜の種先着プレゼント、スタンド新規出店「いずみ食堂」割引券(バス来場者限定)が好評を得ていた。坂田博昭・太田祐士アナウンサーによる実況室では、ファンとともに作る中継をコンセプトの一つとして、「実況室直通メール」(kitakeibagn@gmail.com)を新たに設け、出走馬・陣営への応援メッセージやホッカイドウ競馬及び中継番組への質問・要望等を受け付け、中継内にリアルタイムで紹介していく。
初日第9レースでは全国に先駆けて2歳戦「スーパーフレッシュチャレンジ競走」がスタートし、2012年生まれの2歳馬8頭がさっそく走り抜けた。レースは2番人気に推されたフィーリンググー(牝2歳、北海道・角川厩舎)が好位から力強く抜け出し、世代勝ち馬第1号に輝いた。ダート1200m(良馬場)の勝ち時計は1分16秒3。同馬は父セイントアレックス、母スマートダズル、母の父スマートボーイという血統で、グランド牧場のオーナーブリーディングホース。口取りには関係者が大勢並んだ。父セイントアレックスは今年からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送っており、レースを見守っていたサラブレッド・ブリーダーズ・クラブ(事務局)主任の秋山達也さんは、「産駒が2歳戦のオープニングレースを優勝できて嬉しいです。セイントアレックス産駒は大型馬が多いことが特徴で、ダートで強さを発揮しています。これからデビューする2歳、3歳馬の中にも楽しみな馬がいるので、この調子で産駒実績を伸ばし、種牡馬としての成功につなげていきたいです。」と、話していた。
初日の来場者数は1,077人を記録し、計画額を約1,000万円上回る1億7,319万3,500円を売り上げた。4月29日、5月5日、5月6日の3日間は「春のケイバまつり」を開催し、恒例の坂路体験ウォークやウニモグ(馬場整備車両)体験乗車、勝利ジョッキーなりきり体験撮影会、よしもと人気芸人お笑いトーク、コスモバルク記念撮影会等が実施予定となっている。