新冠町の優駿記念館が営業開始
新冠町の優駿記念館が4月19日、今年の営業を開始した。
優駿記念館は新冠町の通称“サラブレッド銀座通り”となる朝日地区の一角にあり、優駿スタリオンステーションとは目と鼻の先にある。かつて同種馬所が繋養していた名馬オグリキャップの功績を称え、館内には優勝レイやゼッケン、馬服、蹄鉄、頭絡、ファンからのメッセージ集・千羽鶴、写真パネル、爆発的に売れたぬいぐるみなどを展示している。また、隣接する優駿メモリアルパークには同馬の等身大ブロンズ像があり、記念写真のスポットとして定着している。
館内は今年から同種馬所の新種牡馬で、G1馬のエスポワールシチー、ロジユニヴァースを紹介するコーナーが新設され、見どころを増やしている。限定商品を豊富に揃える物販コーナーではオグリキャップ・グッズを追加し、マグカップや絵馬を新発売。カネヒキリ、ローレルゲレイロといった現役種牡馬のキャップや、観光客向けの北海道土産もある。また、喫茶・軽食コーナーでは丼物やカレーライス、スパゲティ、パンケーキ、ソフトクリーム、アイスコーヒーといったメニューを用意し、現役時代のオグリキャップのレース映像を見ながら、食事を楽しむことができる。
昨年は約7,000人が来場し、多い日には一日100人以上が訪れ、地元・室蘭ナンバー以外の車が駐車場の大半を埋め尽くしている。また、清潔なトイレがあり、観光バスの立ち寄りも増している。館内スタッフによると、最も混雑する時期は8月のお盆時期と、北海道の桜開花とリンクするゴールデンウィークだという。
営業期間は4月19日から10月20日頃までで、休館日はない。開館時間は午前10時~午後4時で、入場は無料。優駿メモリアルパークの大きな看板が駐車場入り口となっている。生前、オグリキャップが過ごしていた館内から一番近い放牧地には、今後馬の様子を見ながら、ファンサービスとして同種馬所繋養馬を放牧することも検討している。