馬産地ニュース

コパノリッキー&コパノリチャードの優勝祝賀会が行われる

  • 2014年04月10日
  • コパノリッキー、コパノリチャードのW優勝祝賀会会場
    コパノリッキー、コパノリチャードのW優勝祝賀会会場
  • 主催者を代表して挨拶するDr.コパこと小林祥晃オーナー
    主催者を代表して挨拶するDr.コパこと小林祥晃オーナー
  • 感謝の言葉を述べる梁川正晋ヤナガワ牧場代表
    感謝の言葉を述べる梁川正晋ヤナガワ牧場代表
  • 高松宮記念(G1)優勝を振り返る宮徹調教師
    高松宮記念(G1)優勝を振り返る宮徹調教師
  • 約120名がお祝いに駆けつけた優勝祝賀会
    約120名がお祝いに駆けつけた優勝祝賀会

 4月9日夜、新ひだか町静内の静内エクリプスホテル(旧静内ウエリントンホテル)において、今年のフェブラリーS(G1)を優勝したコパノリッキー、今年の高松宮記念(G1)を優勝したコパノリチャードのW優勝祝賀会が開催された。

 優勝祝賀会は2頭のオーナーである「Dr.コパ」こと小林祥晃氏の主催。優勝祝賀会にはDr.コパオーナー、生産者である梁川正晋ヤナガワ牧場代表、コパノリチャードを管理する宮徹調教師、木村貢日高軽種馬農業協同組合代表理事組合長、西村和夫日高軽種馬振興会会長連絡協議会会長や牧場関係者約120名が出席した。

 祝賀会の開催にあたり梁川代表は「小林オーナーにはコパノフウジン以来、無理を言って多くの馬を購入していただきました。ご迷惑をかけてきたが当牧場から2頭のG1馬を輩出することができ、少しは恩返しができたかと思います。G1は遠い舞台です。競馬場で表彰式に立ち会いましたが実感がわきませんでした。しかし、牧場に戻り皆様からたくさんのお祝いの品、お祝いの言葉をいただきG1優勝の大きさを改めて感じました。本当に感謝申し上げます。これからも従業員一同精進して競走馬の生産に励んでいきますのでご支援のほどよろしくお願いします」と謝辞。

 Dr.コパオーナーは「ヤナガワ牧場とは風水を見てあげるから馬を安くしてといって付き合いが始まりました。牧場の努力と風水を実践した結果が出たのかと思います。G1は1回は偶然で勝つかもしれないが2回勝ったら本物だろうと思いました。私も、宮調教師も、(コパノリッキーの)村山調教師も2回目でした。こうやってたくさんの方とおいしいお酒が飲めることに感謝いたします。これからも日高から馬を一生懸命買って、日高の人たちと競馬を楽しみたいと思います」と挨拶した。

 お祝いに駆けつけた佐藤則男日高町副町長は「JRAのG1を独占。これほど輝かしいことはありません。優勝のたびに日高町をPRさせていただきました。2頭ともさらなる高みを目指し、コパノリッキーはJRA最優秀ダートホースのタイトルを、コパノリチャードにはJRA最優秀短距離馬のタイトルを期待しています」と乾杯。会場ではフェブラリーS(G1)と高松宮記念(G1)のレースを放映し、勝利の度に祝福の拍手が沸き起こった。

 祝宴では宮調教師が高松宮記念(G1)のエピソードを披露。「自信はあったが勝ってホッとした」と話すと、梁川代表は「リッキーは前2走が良くなかったのでビックリ。リチャードのときは人気はあったが、続けてG1を勝つと思わなかったので、やはりビックリしました」。2頭を育成した小國和紀小国スティーブル代表は「リッキーは素晴らしい馬で申し分なかった。リチャードはどんどん馬が変わっていった。ただ、M.デムーロ騎手が飛行機ポーズを取れるように調教するのが大変でした」と振り返り、会場の笑いを誘った。

 また、Dr.コパオーナーは「尊敬する松本好雄オーナーから、"G1を勝つオーナーには人格も必要"といわれたことが今でも心に残っています」とG1勝利後の心境を告白。さらに、風水の第一人者として自らがG1優勝に向けて実践した開運術をレクチャー。「今、調教師さんは皆風水の勉強をしてますよ」とジョークを飛ばし出席者を喜ばせた。

 最後は西村会長が「昨年はJRAG1 24レースのうち11レースが日高の生産馬でした。そして今年は日高の馬が2つのG1レースを続けて勝つことができ喜んでおります。私の牧場も梁川さんに負けないようコパさんの助言によりサイロをピンクに塗り替ました。コパノリッキー、コパノリチャード、そして関係者のますますのご活躍、ご多幸をお祈りいたします」と挨拶し、一本締めで締めくくった。