日高町でダーレー・スタリオンパレード '14が行われる
日高町富浜のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスで2月24日、ダーレー・スタリオンパレード'14が行われ、約700名が来場した。
会場では温かい飲み物や寿司、肉料理などの食事が振る舞われ、オープン後にはグリーンチャンネルの番組に出演中の合田直弘氏、古谷剛彦氏、村本浩平氏、同局番組やソチ五輪のキャスターを務めた山本潤氏がにぎやかにトークショーを展開し、来場者を楽しませた。
スタリオンパレードに先立ち、展示エリアではダーレー・ジャパン取締役の三嶋健一郎氏がマイクを握り、「本年は2頭の新しい種牡馬を導入しまして、8頭のラインナップとなっております。まずアメリカから導入しましたハードスパン。2歳戦からスピードと持続力を武器に、短距離からクラシック路線へと素晴らしいパフォーマンスを示しました。また、ダンジグの晩年の傑作でありまして、アメリカでの供用当初から高い人気を博し、初年度からG1ウイナーを含め多数の活躍馬を送り出しております。次に、ヨーロッパから導入しましたモンテロッソですが、2012年のドバイワールドC(G1)をレースレコードのパフォーマンスを示し、他馬を圧倒したレースで制覇しました。また、祖父ドバイミレニアム、父ドゥバウィーと引き継ぎます血は、日本においても必ず成功するものと信じております。昨年におきましては、過去最多となります900頭を超す繁殖牝馬を配合することができました。これもひとえに関係者皆様方の多大なるご支援とご協力の賜物と、御礼を申し上げます。今年も引き続き、皆様方に価値ある種牡馬をリーズナブルな価格で提供することを信条としまして、種牡馬事業を展開してまいりたいと思います。」と、挨拶した。
それぞれの種牡馬紹介にあたってはノミネーションマネージャーの加治屋正太郎氏と合田直弘氏が進行・解説を務め、登場の際には繋養種牡馬自身の現役時代のレースVTRが会場内スクリーンに放映された。
先陣を切って登場したのは昨年、初年度産駒がデビューしたパイロ、ディープスカイで、会場内の高まる熱気にも臆せず、力強い歩きを示した。高級車のショーのようなBGMが流れる中、続いて今年、本邦初年度産駒が誕生するキングズベスト、フリオーソ、複数の世代がデビューしているアドマイヤムーン、ストーミングホームが活気十分に周回。いずれも種牡馬らしい立派な体つきを披露し、大勢の観衆の前でポーズを決めると、重賞レースの表彰式のように報道陣からシャッター音を集めた。
後半にかけては注目の新種牡馬であるハードスパン、モンテロッソが展示エリアに導かれ、その馬体や歩様にさっそく視線が集中し、静かな緊張感が流れた。両馬ともその独特の雰囲気にのまれることなく堂々と歩き、コンディションの良さを伝えた。
その後は厩舎エリアにて再度、展示機会を設け、こちらにも多くの来場者が参加した。カタログの情報も照らし合わせながら、真剣な表情で脚元や全体のバランス、特徴を確認する生産者が厩舎エリアを行き交い、ダーレー・ジャパンのスタッフがPRに努めていた。帰りの際にはスタッフが並び、ダーレー・オリジナルグッズのフリースベストとキャップがプレゼントとして手渡され、盛況のうち幕を閉じた。