サマーバードの本邦初産駒が生まれる
1月16日、サマーバード(牡)の本邦初産駒が新冠町の村上欽哉牧場にて誕生した。
その本邦初産駒はエルコンドルパサー牝馬のアフェランドラ(牝11歳)から生まれた鹿毛の牝馬。母は2009年の京都新聞杯(G2)優勝馬ベストメンバー、2010年の東京ハイジャンプ(JG2)優勝馬イコールパートナーの半姉になる。
サマーバードは父バードストーン、母ホンコンスコール、母の父サマースコールという血統の米国産馬。現役時代は2009年にベルモントS(G1)、トラヴァーズS(G1)、ジョッキークラブゴールドC(G1)とニューヨーク3大競走を制覇するなど9戦4勝の成績を収め、米3歳牡馬チャンピオンに輝いた。
2011年に米国で種牡馬となり、2013年から日本軽種馬協会静内種馬場で供用開始。国内供用1年目は127頭に交配していた。2014年も42頭の配合申し込みを集めていたが、昨年12月23日、変位疝のため7歳という若さで急死。今春生まれる当歳が国内唯一の産駒となる。
本邦初産駒誕生の報せを受けた日本軽種馬協会静内種馬場の中西信吾場長は「米国で何頭か産駒を見ましたが、どの馬も体のラインがきれいで芝向きのタイプが多いという印象を持っていました。こちらで生まれた産駒の写真を見たところ、同じように皮膚が薄くてバランスが良く、顔つきも品があって想像していた通りの産駒と思いました。生産者の方々の期待が大きい種牡馬だっただけに、今春無事に生まれてくる産駒たちが活躍してくれたらうれしいですね」と話していた。