サニングデールが日本軽種馬協会静内種馬場から七戸種馬場へ移動
1月9日夕方、新ひだか町静内の日本軽種馬協会静内種馬場に繋養されていたサニングデール(牡15歳)が、青森県七戸町の日本軽種馬協会七戸種馬場へ移動した。
サニングデールは父ウォーニング、母カディザデー、母の父ダルシャーンという血統で、静内のタイヘイ牧場生産馬。1999年の北海道7月セレクト市場サラブレッド当歳において、57,750,000円(税込み)で売却された市場取引馬となる。
サニングデールの競走成績は27戦7勝。2001年11月のデビュー以来、徹底的に短距離戦に出走し、2002年のファルコンS(G3)で重賞初勝利。古馬との初対戦となった函館スプリントS(G3)も連勝し、重賞2勝目をあげた。2002年にはCBC賞(G2)に優勝。その後は堅実ながらも一歩伸びを欠くレースが続いたが、2004年の阪急杯(G3)で1年2か月ぶりの勝利を飾ると、続く高松宮記念(G1)ではデュランダルの追撃を退けてG1初制覇を果たした。
現役引退後の2005年から静内種馬場で種牡馬入り。その後は2007年から2シーズン七戸種馬場、2009年から2012年まで胆振種馬場で過ごし、2013年から静内種馬場に復帰していた。代表産駒には2009年の北斗盃を制したサンサンヒカリなどがいる。
サニングデールの旅立ちには中西信吾場長を始めとした種馬場スタッフや同種馬場で研修生活を送る生産育成技術者研修第35期生らが見送り。馬運車には遊佐繁基種馬課長が同乗し、移動の立会い係を務めた。
中西信吾場長は「こちらで種付けシーズンに向けてのコンディション作りをしてからの移動となりました。良い状態で送り出せたと思います。二度目の供用となるので環境の変化にも動じないでしょう。本馬の特徴であるスピードを産駒に伝えて種牡馬としてもうひと花咲かせてほしいと願っています。」と愛馬にエールを送っていた。