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セイントアレックスがブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動

  • 2014年01月08日
  • 慎重に馬運車から降りるセイントアレックス
    慎重に馬運車から降りるセイントアレックス
  • 力強さの中に、柔らかみのある歩様を披露した
    力強さの中に、柔らかみのある歩様を披露した
  • 放牧地で新天地の感触を確認
    放牧地で新天地の感触を確認

 昨年、出走した4頭の産駒すべてが道営ホッカイドウ競馬で勝利し、話題となったセイントアレックス(7歳)が6日、休養中の牧場から日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに移動した。2014年シーズンは門別競馬場から至近距離にある同スタリオンステーションで種牡馬生活を送る。

 セイントアレックスは父アフリートアレックス、母フェスティバル、母の父アサティスという米国産馬。

 父アフリートアレックスは、本邦輸入種牡馬アフリートが米国に残してきたノーザンアフリートの直仔。現役時代は12戦8勝。ケンタッキーダービー(G1)は3着だったが、プリークネスS(G1)とベルモントS(G1)の2冠を制して2005年の米国3歳牡馬チャンピオンになっている。

 母フェスティバルはJRAの伊藤圭三厩舎からデビューし、2001年のエーデルワイス賞(G3)、北海道2歳優駿(G3)を制覇した後、アメリカに渡りダリアH(G3)を制した活躍牝馬で、本馬はその初仔となる。

 2008年に競走馬として輸入。骨折のため、不出走だったが、2010年シーズンから新ひだか町静内のアロースタッドで供用を開始された。初年度産駒は6頭が血統登録され、うち5頭が競走馬登録を完了。出走した4頭中、2頭がJRA認定フレッシュチャレンジ競走に勝利するなど関係者から注目を集めていた。

 午前10時過ぎ、関係者らが待つスタリオンに到着した同馬は落ち着き払った様子で馬運車から降りると、メディカルチェックを受けたのちに用意された放牧地で新天地の感触を確かめた。

 設定された種付料は出生条件の30万円。同スタリオンでは「到着時の馬体重は583キロでした。当スタリオンにゆかりのあるアフリートの血を引く馬ということもあって大きな期待をしています。大型馬の割には軽く、柔らか味のある馬。デビューした産駒が活躍していることから、楽しみが広がります」と期待している。