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エイシンフラッシュが社台スタリオンステーションにスタッドイン

  • 2014年01月06日
  • 社台スタリオンステーションにスタッドインしたエイシンフラッシュ
    社台スタリオンステーションにスタッドインしたエイシンフラッシュ
  • 黒光りする自慢の馬体を披露
    黒光りする自慢の馬体を披露
  • 種付料は150万円。総額4億8000万円のシンジケートが結成された
    種付料は150万円。総額4億8000万円のシンジケートが結成された

 安平町の社台スタリオンステーションにエイシンフラッシュ(牡7歳)がスタッドインし、今季から始まる種牡馬生活の準備に入った。

 エイシンフラッシュは父キングズベスト、母ムーンレディ、母の父プラティニという血統で、千歳市の社台ファーム生産馬。母は独セントレジャー(G2)優勝馬で、曽祖母マジョリタートは独3歳牝馬チャンピオンになる。

 エイシンフラッシュの競走成績は27戦6勝。2009年7月にデビューし2戦目で初勝利。5戦目となった2010年の京成杯(G3)で重賞初勝利をあげた。同年の日本ダービー(G1)では上がり3ハロン32.7秒の驚異的な末脚でローズキングダム、ヴィクトワールピサ、ルーラーシップらを退けて優勝。その後、勝利から見放された時期もあったが、天覧競馬となった2012年の天皇賞(秋)(G1)を制覇し2つ目のG1タイトルを手にした。昨年は毎日王冠(G2)に優勝。昨年の有馬記念(G1)翌日に中山競馬場で引退式を行い、ファンに別れを告げた。

 2013年12月23日付で競走馬登録を抹消したエイシンフラッシュは、静養していた宮城県の山元トレーニングセンターから馬運車に揺られ12月27日午前10時45分頃、スタリオンスタッフや報道陣が待つ社台スタリオンステーションに到着。元気な表情で颯爽と馬運車を降りると黒光りする自慢の馬体を堂々と披露した。

 すでに総額4億8000万円のシンジケートを結成。初年度の種付料は150万円に設定された。社台スタリオンステーション事務局の徳武英介さんは「ダービー後勝ち切れないレースが続くも、大レースで常に安定した力を示し、昨年(2012年)の天皇賞(秋)(G1)でその能力を証明してくれました。サンデーサイレンスの血が入っていないダービー馬としては、うちではフサイチコンコルド、ジャングルポケット、タニノギムレット、キングカメハメハと種牡馬として成功してくれましたので、エイシンフラッシュにも期待しています。キングズベストの産駒ではすでにワークフォースがいますが、エイシンフラッシュとは少しタイプが違うので上手に配合を使い分けていただければ必ずや活躍馬を出してくれるでしょう」と期待を膨らませていた。