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メイショウサムソンがイーストスタッドに移動

  • 2013年12月04日
  • イーストスタッドに移動してきたメイショウサムソン
    イーストスタッドに移動してきたメイショウサムソン
  • 生まれ故郷の林孝輝牧場の方角を見つめる二冠馬
    生まれ故郷の林孝輝牧場の方角を見つめる二冠馬
  • 小雪舞う中、ゆっくりと厩舎へ向かった
    小雪舞う中、ゆっくりと厩舎へ向かった

 11月30日、メイショウサムソン(牡10歳)が安平町早来の社台スタリオンステーションを退厩し、浦河町のイーストスタッドに移動した。来季からは生まれ故郷に戻って種牡馬生活を続ける。

 メイショウサムソンは父オペラハウス、母マイヴィヴィアン、母の父ダンシングブレーヴという血統。4代母は牝馬ながら1959年の有馬記念、天皇賞(秋)を制覇したガーネット、近親には2002年のきさらぎ賞(G3)、2006年の小倉大賞典(G3)を制覇したメジロマイヤー、1996年の中山大障害(春)、中山大障害(秋)、1997年の中山大障害(春)を制覇したポレール、1985年のクイーンS(G3)を勝利したアサクサスケールなどがいる。

 メイショウサムソンの競走成績は27戦9勝。2005年9月にデビュー3戦目で初勝利を飾ると、2006年のスプリングS(G2)で重賞初制覇。さらに皐月賞(G1)、ダービー(G1)も制し二冠を達成した。2007年には天皇賞(春)(G1)、天皇賞(秋)(G1)を制し、天皇賞春秋制覇を達成。2008年には凱旋門賞(G1)にも挑戦した。

 現役引退後の2009年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。これまでに2世代がデビューし、本年のエリザベス女王杯(G1)で人気薄ながら4着に好走したトーセンアルニカ、プリンシパルSを逃げ切り本年のダービー(G1)に出走したサムソンズプライドなどを送り出している。

 社台スタリオンステーションから馬運車に乗り込んだメイショウサムソンは、約2時間かけイーストスタッドに到着。馬運車から降りるとイーストスタッドと1kmも離れていない生まれ故郷の林孝輝牧場の方へ顔を向け、何かを感じ取った様子で静かに佇んだ。

 5年間管理した社台スタリオンステーションでは「産駒成績は上昇傾向にありますので、これから活躍馬を出してくれると信じています。もともと浦河地区の生産者の方からの種付けが多かった種牡馬です。地元に戻ることでより歓迎されると思います。」と新天地でのさらなる飛躍を期待していた。

 メイショウサムソンを迎え入れた事務局の(株)ジャパンレースホースエージェンシーでは「種牡馬入り当初から事務局をしていたこともあって、当スタッドに移動することになりました。産駒も年を重ねるにつれ走ってきています。まだ10歳と若いですし、まだまだ頑張ってくれることでしょう。生まれ育った地で心機一転です。水も合うと思いますし、これから本領発揮といきたいですね。」と意気込んでいた。