馬産地ニュース

にいかっぷホロシリ乗馬クラブで馬術大会「第16回ホロシリCUP」開催

  • 2013年11月13日
  • ジムカーナの競技で優勝したダイワテキサス
    ジムカーナの競技で優勝したダイワテキサス
  • ジムカーナの競技に出場したマイネルボウノット
    ジムカーナの競技に出場したマイネルボウノット
  • 小障害A飛越競技で優勝した細川映里香さん
    小障害A飛越競技で優勝した細川映里香さん
  • 開会式の様子
    開会式の様子
  • 閉会式・表彰式の様子
    閉会式・表彰式の様子

 新冠町の乗馬施設・にいかっぷホロシリ乗馬クラブでは11月10日、第16回「ホロシリCUP」が開催された。

 この大会は同クラブ主催の乗馬大会で、毎年秋に同クラブ会員・新冠乗馬スポーツ少年団員の練習の成果を発揮する場として開催されている。当日は一時、雨天と強風で競技を中断したものの、約40名が優勝を目指して出場した。

 競技はジムカーナ競技、クロスバー飛越競技、ビギナーズ障害飛越競技、小障害A飛越競技の4つ。競技出場馬は主に同クラブ在厩馬が務め、かつての重賞馬も乗用馬として元気な姿を見せた。

1998年のオールカマー(G2)、2000年の中山記念(G2)など中距離重賞を制したダイワテキサスと、2006年の佐賀記念(G3)の勝ち馬マイネルボウノットはジムカーナ競技に複数回出場し、ダイワテキサスは村上駿斗さん(小学4年生)とのコンビで、見事優勝を果たした。

 設置された障害を番号順に飛越し、走行時間で勝敗を決めるクロスバー飛越競技では、1999年のブリーダーズGC(G2)、さくらんぼ記念(G3)、佐賀記念(G3)など全国各地の交流重賞で勝利をものにしたスノーエンデバーが登場し、塩山恋音乃さんとのコンビで3位に入った。同クラブで「エンちゃん」の名で親しまれている同馬は、19歳となった現在も健在で、新冠町産の名馬ハイセイコーの血を引く乗用馬としてパワフルな動きを見せていた。

 後半のプログラムで組まれたビギナーズ障害飛越競技、小障害A飛越競技では、各人馬華麗な飛越を見せ、優勝を争うジャンプオフ(決勝競技)では緊張感あふれる雰囲気の中で、レベルの高い技術が披露された。無事にゴールすると、ギャラリーからは大きな拍手が送られていた。

 競技終了後には閉会式が行われ、中村修二大会長より、各競技の上位3名に賞状並びに賞品が贈られた。第4競技の小障害A飛越競技で優勝した細川映里香さん(高校3年生)には大きな優勝カップが手渡され、他の上位入賞者も一様に笑顔を見せていた。ジムカーナ競技でダイワテキサスとのコンビで第3位に入った永田紘都さん(小学4年生)は、「自己ベストのタイムを出せて良かったです。ダイワテキサスは乗りやすい馬で、競技ではしっかり指示に従ってくれました。来年の大会では障害飛越競技で頑張りたい。」と、満足そうに話していた。

 審判を務めた山崎善輝審判長は競技を振り返り、「第1競技こそ悪天候に見舞われましたが、その後は晴れ間も見え、最後まで人馬ともケガなく競技を終えることができて良かったです。競技の中で気付いたことの一つは、第1障害と最終障害の飛越ミスが目立っていたことですね。中盤はある程度リズムで飛越できますが、最初の入りと最後は人馬とも高い集中力が求められます。そのあたりを今後もっと気を付けてみて、更に技術を上げていってください。」と、選手たちにアドバイスを送っていた。