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スウィフトカレントがビッグレッドファームに移動

  • 2013年10月28日
  • 馬運車から降りるスウィフトカレント
    馬運車から降りるスウィフトカレント
  • 落ち着き払った態度で新たな住まいへ向かった
    落ち着き払った態度で新たな住まいへ向かった
  • 馬房から顔を出してリラックスするサマー2000シリーズ初代王者
    馬房から顔を出してリラックスするサマー2000シリーズ初代王者

 10月26日、日高町門別のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養されていたスウィフトカレント(牡12歳)が、新冠町のビッグレッドファームに移動した。来季からは新天地で種牡馬生活を続ける。

 スウィフトカレントは父サンデーサイレンス、母ホワイトウォーターアフェア、母の父マキアヴェリアンという血統。母は現役時代にポモーヌ賞(G2)など英仏4勝を挙げた名牝で、半弟には2011年のドバイワールドC(G1)、2010年の有馬記念(G1)、皐月賞(G1)などを制したヴィクトワールピサ、半兄には2005年の安田記念(G1)を制したアサクサデンエンがいる。

 スウィフトカレントの競走成績は42戦6勝。2003年12月のデビュー戦ではブラックタイドの決め脚に屈し2着に敗れたが、2戦目で初勝利。その後、着実に力をつけ、2006年の小倉記念(G3)ではレコード勝ちで重賞初制覇を遂げた。続く、新潟記念(G3)では4着となり、この年から始まった「サマー2000シリーズ」の初代チャンピオンに輝いた。G1初挑戦となった同年の天皇賞(秋)(G1)はダイワメジャーの2着に健闘。トップクラスの実力を示した。

 現役引退後の2010年から種牡馬入り。今年デビューした初年度産駒のなかから、野路菊Sをコースレコードで制したサンダラスを送り出したことで、ビッグレッドファームグループ代表の岡田繁幸氏の目にとまり、繋養地の移動が成立したという。

 新たなパートナーを迎え入れたビッグレッドファームでは「早く環境に慣れさせたいという思いがあり、この日の移動となりました。前任者からはとても扱いやすいと聞いております。サンデーサイレンスの貴重な後継種牡馬ですから期待しています」と話していた。