ノーザンホースパークでポニーイベント「P-1グランプリ2013」開催
苫小牧市の観光施設ノーザンホースパークでは10月13日・14日の2日間、ポニーイベント「~吉田勝己Presents~ P-1グランプリ2013」が行われた。
このイベントは初めての試みで、同施設で好評を得ている「HAPPY ポニーショー」を90分に拡大し、7頭のポニーが一挙に技を披露した。
プログラムは前後半に分かれて組まれ、レフェリー姿に扮した同施設スタッフ司会のもと、前半の部には4頭が登場した。トップバッターを務めた「メメちゃん(牝8歳)」はタンバリンやラッパを理解し、高らかにイベント開始を告げる音を鳴らした。2頭目の「セサミくん(牡3歳)」はどのポニーよりも高くジャンプができるポニー。オレンジのハチマキをして登場し、難易度の高い3連続障害飛越を決めた。続いて現れた「キンちゃん(牝7歳)」は短い脚が特徴で、カピバラやイノシシ疑惑を払拭するように器用な脚捌きで登場。また、賢い一面も発揮し、障害を飛ぶ気満々でわざと飛ばなかったり、澄まし顔で障害を横に避けたりし、コミカルな芝居で笑いを誘った。前半のトリを飾ったのは「トラちゃん(牡14歳)」。200kg台の大きなポニーで、ダイナミックなショーを展開。障害飛越では最初のトライで失敗し、バーを折ってしまうハプニングを起こすも、2回目のトライで見事成功を収め、拍手喝さいを浴びた。
15分の休憩を経て後半は金髪ヘアーの「こじろうくん(牡7歳)」からスタート。小さな台の上に立つ演技や、トレーナーの「1+1は?」の問いに唇を上に広げて「にー(2)」というポーズを決め、かわいらしい男子をアピール。次のバトンを受けた「チッチくん(牡3歳)」は「こじろうくん」とともに第68回国民体育大会でショーをしてきたポニー。サッカーボールを上手に転がし、一発でシュートを決めた。イベントの大トリは同施設で行った人気投票企画「NHP48総選挙」で1位になった「すーちゃん(牝3歳)」。まるで人気者を自覚しているように堂々と歓声を受け、トレーナーの合図で横になったり、お座りをしたり、ポニーに対する先入観を破るような技をとくと披露した。
ショー終了後はポニーグッズが当たるプレゼント抽選会が行われ、幕引きとなった。今回、ポニーと一緒にショーを務めたのは同施設ポニートレーナーの佐藤ひささん、工藤香さん、森田智子さんの3人で、彼女たちに対する拍手も大きなものだった。13日は約200人、14日は約400人の観客で埋まり、イベント後には同施設内の元競走馬を見学したり、乗馬を楽しんだりする方も目立っていた。
札幌市からイベントに訪れた30代女性は、「このイベントを目当てに家族で来ました。とにかくみんな可愛くて、ショーが面白かったです。ポニーがこんなに芸ができるとは知りませんでした。子供たちは、技に失敗した場面でびっくりしたみたいです。そのポニーはその後成功して、そこが一番面白かったと言っていました。」と、感想を話していた。