マコトスパルビエロがイーストスタッドで種牡馬入り
2010年のマーチS(G3)などダート重賞4勝を挙げたマコトスパルビエロ(牡9歳)が、浦河町のイーストスタッドで種牡馬入りした。
マコトスパルビエロは父ブライアンズタイム、母マコトシュンレイ、母の父リンドシェーバーという血統。近親には2007年のフェブラリーS(G1)、2005年の武蔵野S(G3)などを制したサンライズバッカス、1989年のフラワーC(G3)優勝馬リアルサファイヤがいる。
通算成績は38戦9勝。初勝利を挙げたデビュー2戦目からは一貫してダート戦線を歩んだ。500㎏を超える雄大な馬体から繰り出すパワーとスピードを武器に勝ち星を積み重ね、2009年のマーキュリーC(Jpn3)でスマートファルコン以下に4馬身差をつけ重賞初制覇。続く日本テレビ盃(Jpn2)で重賞2連勝を成し遂げた。名古屋競馬場で行われたダート競馬の祭典、JBCクラシック(Jpn1)では3連覇を果たしたヴァーミリアンの頭差2着と健闘。充実した2009年は、暮れの名古屋グランプリ(Jpn2)快勝で締めくくった。
翌2010年のマーチS(G3)ではトップハンデをものともせず後続に2馬身半差をつけ重賞4勝目を記録。この勝利で父ブライアンズタイムはノーザンテーストと並ぶ18年連続JRA重賞勝利となった。その後、骨折により長期休養。今年7月に3年ぶりの復帰を果たしたが、今度は右前浅屈腱炎を発症したため現役引退が決定。8月21日付でJRAの競走馬登録を抹消された。
8月22日午後、イーストスタッドに入厩したマコトスパルビエロは、翌日から小さなパドックで放牧を開始。来年から始まる新生活に向け英気を養っているところだ。
イーストスタッドの青木大典場長は「まだこちらにきたばかりなのでおとなしいですね。種付けシーズンまで時間があるので、焦らずに種牡馬としての体力づくりに励みたいです」。白さを増した芦毛の馬体を眩しそうに見つめていた。