馬産地ニュース

韓国輸出馬が日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設で検疫入り

  • 2013年08月30日
  • 施設内に入るため消毒する馬運車
    施設内に入るため消毒する馬運車
  • 輸出検疫馬房へ入る繁殖牝馬
    輸出検疫馬房へ入る繁殖牝馬
  • 今後も多くの利用が見込まれている日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
    今後も多くの利用が見込まれている日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設
  • 全馬の入厩を終え厳重な管理下におかれた
    全馬の入厩を終え厳重な管理下におかれた

 8月29日、白老町社台の日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に、韓国への輸出馬が輸出検疫に入った。

 入厩したのは、今年のセレクションセールにおいて、韓国KBBA-GUMAK FARMが5,460,000円(税込)で購買したステイゴールド産駒の1歳牝馬と繁殖牝馬3頭の合計4頭。繁殖牝馬はゼンノロブロイ、デュランダルなどを受胎しているという。

 4頭は順調に行けば9月6日に胆振輸出検疫施設を出発。そのまま本州へ渡り、山口県の下関港から国際フェリーで韓国へ向かう。

 胆振輸出検疫施設は今年1月に胆振種馬場から海外輸出検疫施設に業務変更。サンシャインパドック30基、動物侵入防止フェンス、ゲート型消毒装置、ウォーキングマシーン1基のほか、種付所だったスペースに18の仮設馬房を新設し、最大で30頭が管理できる輸出検疫所となった。管理業務は胆振軽種馬農業協同組合に委託している。

 胆振輸出検疫施設の利用は、6月に行ったシンガポールへの輸出検疫に続き2度目。9月には再びシンガポールへの輸出検疫が予定されている。環境も良く空港や港に近いため、今後も利用頭数は増える見込みだ。

 施設の責任者である日本軽種馬協会静内種馬場の中西信吾場長は「9月には日韓の国際交流競走が始まりますし、韓国とは今まで以上に交流や流通が活発になってきたと感じています。日本の馬が実績を上げることでこれからの道も開けてくると思いますので、輸出馬たちの活躍を期待したいです」と夢を広げていた。