ジョッキーベイビーズ北海道地区予選が行われる
全国ポニー競馬選手権「第5回ジョッキーベイビーズ」の北海道地区予選が7月28日、浦河町のJRA日高育成牧場施設内特設会場で行われた。
今年も予選レースは「浦河競馬祭」内のプログラムとして、第2レース(直線ダ200m)と第7レース(直線ダ350m)に組まれた。参加選手は大池駿和さん、大西美廣さん、鮫川千晴さん、高橋心さん、中神彩織さん、中神美渚さん、中神優織さん、宮内勇樹さんの8名で、騎手さながらに勝負服に身を包み、小さなポニーと共にレースに挑んだ。各レース上位着順から高いポイントが与えられ、最もポイントを得た選手1名が北海道代表に選ばれる。優勝選手は11月3日、東京競馬場(直線芝400m)で行われる決勝大会の出場権を得る。
午前9時過ぎに発走を迎えた予選1レース目は、メルモとコンビを組む大池駿和さんが序盤からムチを入れて逃げ、アパネネ騎乗の大西美廣さん、ハク騎乗の中神美渚さんが先行。他の選手たちはやや遅れて終盤へ。それぞれムチを入れながらのゴール間際は、大池駿和さんがリードを保ち、脚色良いままに先頭ゴールを決めた。2着にはしぶとく食い下がった中神美紗さんが入り、3着には大西美廣さんが粘った。
約2時間後に行われた予選2レース目は、優勝者が決まる一戦とあり、ゴール前付近は大勢の観衆で埋め尽くされた。レースは横一線のスタートから中神美紗さんが内ラチぴったりに逃げを打ち、大池駿和さんが2番手。3番手以下はチャオ騎乗の鮫川千晴さん、フランキー騎乗の宮内勇樹さんが続いた。終盤は中神さんが逃げ込みを図るところ、残り100mのあたりで大池駿和さんがとらえ、馬場の外目を通って一気に突き抜けた。最後まで気迫の入った手綱捌きで、堂々決勝大会の切符を手にした。中学1年生で今回が最後の出場となった中神美紗さんは連続2着で敗退となったが、随所に騎乗技術を示す内容が光り、今年も上位者はレベルの高い争いを呈した。
優勝した大池駿和さんは浦河東部小学校5年生で、決勝大会は姉の悠梨香さん、澪奈さんに続く出場。残念ながら姉2人は決勝大会で敗れたが、大池駿和さんは、「お姉ちゃんの代わりに、全国優勝を決めたい。」と、はつらつとした表情で意気込みを話していた。口取りでは大池さん一家、駿和さんの指導に当たったチェスナットファームの広瀬さん、ミスシンザンの小野寺真悠さん・佐藤由香利さん、浦河軽種馬生産振興会青年部宮内慶部長、JRA日高育成牧場山野辺啓場長が入り、駿和さんは高々と決勝大会招待状プラカードを掲げた。