馬産地ニュース

競走馬の牧場で働こうBOKUJOBフェア2013が開催

  • 2013年07月30日
  • フェアスタートに先だって行われたオリエンテーション。用意された椅子が足りなくなるほどの盛況ぶりだった
    フェアスタートに先だって行われたオリエンテーション。用意された椅子が足りなくなるほどの盛況ぶりだった
  • 講演会場では、出展牧場の紹介と一言PRが行われた
    講演会場では、出展牧場の紹介と一言PRが行われた
  • 真剣なまなざしで出展牧場の説明を受ける参加者
    真剣なまなざしで出展牧場の説明を受ける参加者
  • 人気のある牧場には長蛇の列が。DVDなどを使って牧場での仕事などが紹介された
    人気のある牧場には長蛇の列が。DVDなどを使って牧場での仕事などが紹介された
  • JBBA、BTC研修の卒業生も参加して、研修制度の説明が行われた
    JBBA、BTC研修の卒業生も参加して、研修制度の説明が行われた

 競走馬を生産・育成する牧場への就職希望者をサポートする「牧場就業促進事務局」(BOKUJOB)は7月27、28日の両日、府中市のJRA東京競馬場で「競走馬の牧場で働こうBOKUJOBフェア2013」を開催した。全国から牧場への就業を希望する高校生、大学生、そして転職を希望する社会人など約400人が会場を訪れた。

 「BOKUJOBフェア」も4回目。今回は初めて競馬開催日当日の土曜、日曜日を使っての開催となったが、2日間を通しての来場者数はほぼ前年並み。週末の開催ということもあって保護者同伴での来場も多く、参加者が真剣さが伝わってくるような2日間となった。また、出展者からも「2日間に分散されたので、1人々々とじっくり話しをすることができた」とおおむね好評だった。

 今回、ブースを出展したのは宇治田原優駿ステーブル、追分ファーム、加藤ステーブル、グリーンウッドパーク、下河辺牧場、社台コーポレーション、社台ファーム、白井牧場、ダーレー・ジャパン・ファーム、千代田牧場、ノーザンファーム、坂東牧場、ビクトリーホースランチ、信楽牧場内ヒルサイドステーブル、松風馬事センター、吉澤ステーブルの16牧場。担当者はブースに足を運ぶ就職希望者に仕事の内容や職場の雰囲気、生活などについて説明するとともに、さまざまな質問を受けた。

 また「講演会場」では社台ファーム(北海道千歳市)代表の吉田照哉さん、JRA調教師の角居勝彦さんからのビデオレターが紹介されたほか、日本軽種馬協会の中西信吾静内種馬場場長、軽種馬育成調教センターの山本真維さんが、それぞれの研修制度についてのトークショーを行った。

 出展した多くの牧場担当者は「来場者の総数は減少傾向ですが、年を重ねるごとに牧場の仕事を理解している方、自分が目指す方向性を理解したうえで参加いただく方が増えている印象です。今年の場合は保護者の方と一緒に相談にくるケースが多く、フェアそのものが浸透している印象です」と口を揃えた。

 BOKUJOB事務局の北川雅一事務局長は「今回も多くの方々にご参加いただき感謝申し上げます。若い方々が競走馬の生産、育成という仕事に興味をもっていることを再確認できました。今後は、このフェアに参加いただいた方々が来年はもちろん、2年後、3年後の就職に結びついてくれたら嬉しいです。今後も、いろいろな方々の意見を取り入れながら、ニーズにあった人材を集めて業界を活性化させていきたい」と1日を振り返りながら、来年の抱負を語った。

 なおBOKUJOBでは8月25日から30日までの5泊6日のスケジュールで「夏休み、牧場で働こう体験会」を実施する。近隣のホテルに宿泊しながら、馬産地で競走馬生産と育成の現場を体験できるほか乗馬体験や講演、牧場主などとの懇談会などが行われる。