馬産地ニュース

JRA購買馬が日高育成牧場へ移動

  • 2013年07月25日
  • JRA日高育成牧場に移動してきた1歳馬
    JRA日高育成牧場に移動してきた1歳馬
  • 到着後はJRA職員の歩様チェックを受けた
    到着後はJRA職員の歩様チェックを受けた
  • 今後の育成調教プランを披露する山野辺啓JRA日高育成牧場長
    今後の育成調教プランを披露する山野辺啓JRA日高育成牧場長
  • 広大なパドックに放たれたJRA育成馬
    広大なパドックに放たれたJRA育成馬

 7月24日、JRA日本中央競馬会がHBAセレクションセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎のJRA日高育成牧場へ移動した。

 JRAはセレクションセールにおいて9頭(牡5頭、牝4頭)を総額87,675,000円で購買。購買頭数ではトップ、購買総額では3番目となる大口購買者となった。

 9頭のうち午前中にメジロレーマーの24(牡、父ハーツクライ、購買価格14,175,000円)、タイフウジョオー2012(牡、父エンパイアメーカー、購買価格15,750,000円)、モントレゾールの2012(牡、父ステイゴールド、購買価格8,400,000円)、タムロブライト24の1(牡、父エンパイアメーカー、購買価格7,350,000円)、アガーテ2012(牡、父エンパイアメーカー、購買価格13,125,000円)の5頭の牡馬が、午後にはバブリングブライド2012(牝、父タニノギムレット、購買価格5,250,000円)、プリマドンナ(牝、父エンパイアメーカー、母プラントオジジアン、購買価格9,975,000円)、フィールドトラップ2012(牝、父ブラックタイド、購買価格5,250,000円)の4頭の牝馬が到着。採血や馬体重測定、マイクロチップ検査、歩様チェックなどを済ませた後、日高育成牧場が誇る広大なパドックに放牧された。

 9頭はこの日からJRA育成馬となり、9月から始まる馴致に備え、昼夜放牧で体力を付ける。また、この中から1~2頭はサマーセール組とともに宮崎育成牧場へ移動する予定もある。

 山野辺啓場長は「今年のセレクションセールは馬体も血統も素晴らしく、久しぶりに活気のある良いセールだったと思います。JRAでは1頭でも多く買いたかったのですが、競り負けたりして思ったほど買えませんでしたが、なんとか良い馬を9頭買うことができました。この馬たちは明日から昼夜放牧を、9月からは馴致を、冬場は屋内坂路などの施設を駆使して育成調教していきます。肉体的だけでなく精神的にも逞しい馬に育てていきますので、みなさま是非、成長を見守ってほしいと思います。また当場は日高の中にある育成牧場として、強い馬をつくるためにいろいろな研究を行い、皆様のお役に立ちたいと考えております。敷居を低くしてお待ちしておりますので、いつでも来ていただきたいと思います」と今後のプランを披露した。

 今年のJRAブリーズアップセールにおいて取引されたJRA育成馬は、函館2歳S(G3)をレースレコードで制したクリスマス、デビュー2連勝で中京2歳Sを制したJRAホームブレッドのグランシェリーなど、7月21日までにすでに5頭で7勝をマーク。目覚しい活躍をしているだけに、生産馬を引き渡した牧場関係者や市場関係者は、JRAの育成調教手腕に大きな期待を寄せている。