セイントアレックス産駒が初勝利
5月29日、北海道の門別競馬場で行われた2歳新馬戦「JRA認定フレッシュチャレンジ(ダート1200m)」において、セイントアレックス産駒のグランダーシュート(牝2歳)が、後続に4馬身差をつけて快勝。今年の2歳新種牡馬となるセイントアレックス(牡6歳)は待望の初勝利となった。
セイントアレックスは父アフリートアレックス、母フェスティバル、母の父アサティスという米国産馬。母フェスティバルは2001年のエーデルワイス賞(G3)、北海道2歳優駿(G3)を制覇した後、アメリカに渡りダリアH(G3)を制した女傑で、本馬はその初仔となる。
2008年に輸入されると不出走のまま2010年シーズンから新ひだか町静内のアロースタッドで供用開始。初年度産駒は6頭が血統登録されている。ホッカイドウ競馬ではそのうちの5頭が所属。3月21日に行われた今年最初の競走能力・発走調教検査(能検)には4頭が受検し、グランダーシュートは50.5秒(800m)の好タイムを記録していた。
産駒の初勝利にアロースタッドでは「関係者から産駒の動きが良いと聞いていたので楽しみにしていたのですが、あまりの強さにびっくりしました。母もホッカイドウ競馬で重賞を勝った馬なので、その産駒が種牡馬として活躍する姿は感慨深いです。タイムも優秀ですし、これからも期待できそうです」と声を弾ませていた。
今年の2歳新種牡馬は32頭。産駒の勝利はパイロに続いて2頭目となった。