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ビービーガルダンのファーストクロップが誕生

  • 2013年05月14日
  • 母と寄り添って歩くビービーガルダン産駒
    母と寄り添って歩くビービーガルダン産駒
  • 父ビービーガルダンから受け継いだ強靭な筋肉を披露
    父ビービーガルダンから受け継いだ強靭な筋肉を披露
  • 産駒には父が果たせなかったG1制覇の夢がかけられている
    産駒には父が果たせなかったG1制覇の夢がかけられている

 昨シーズンから新ひだか町静内のアロースタッドで種牡馬として繋養されているビービーガルダン(牡9歳)のファーストクロップが4月12日、生まれ故郷である平取町の坂東牧場で誕生した。

 生まれたのは栗毛の牡馬。母はホッカイドウ競馬所属時に2009年のすずらん賞を勝ち、JRAに移籍してから2010年のファルコンS(G3)で5着となったビービーエーディン(牝6歳)で、父母とも牧場名義で走ったオーナーブリーディングホースとなる。

 「毛色や顔の特徴は母親に似た感じですが、身のこなしや柔らかな筋肉はガルダンの生まれた頃とよく似ていますね。この仔たちで惜しいところでG1タイトルを逃した父の名声を高めたいです」と期待するのは牧場スタッフ。今年はビービーガルダンの産駒が3頭生まれる予定という。

 ビービーガルダンは父チーフベアハート、母オールザチャット、母の父ウェストミンスターという血統。ウオッカ、ダイワスカーレット、アサクサキングス、スクリーンヒーローなどと同世代になる。

 競走成績は32戦7勝。2009年に阪急杯(G3)とキーンランドC(G3)を制したほか、2009年のスプリンターズS(G1)はローレルゲレイロの鼻差2着、2010年の高松宮記念(G1)はキンシャサノキセキの鼻差2着と、あと少しのところでG1奪取とならなかったが、芝短距離重賞の常連として活躍した。

 種付料無料でスタートした昨シーズンは45頭と交配。昨年9月に急性心不全で死亡したチーフベアハートの後継種牡馬として大きな期待がかけられている。