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ミリオンディスクの初産駒が誕生

  • 2013年05月14日
  • 若林武雄牧場で生まれたミリオンディスクの初産駒
    若林武雄牧場で生まれたミリオンディスクの初産駒
  • 放牧地を所狭しと駆け回り元気いっぱい
    放牧地を所狭しと駆け回り元気いっぱい
  • 父と同じくダート短距離での活躍が期待されている
    父と同じくダート短距離での活躍が期待されている

 昨シーズン、安平町早来の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていたミリオンディスク(牡9歳)の初産駒が誕生した。

 その産駒は4月21日に日高町の若林武雄牧場で生まれた鹿毛の牡馬。母は1993年の日本ダービー馬ウイニングチケットや1996年のきさらぎ賞(G3)勝ち馬ロイヤルタッチの半妹にあたるワイルドピンク(牝12歳)となる。

 「母親が小柄なので大きな種牡馬を種付けしようと思いミリオンディスクを選びました。門別競馬場で見た北海道スプリントC(Jpn3)での走りが印象に残っていたのも理由のひとつです」と語るのは若林順一さん。放牧地を俊敏に駆け回る愛馬の姿に目を細めていた。

 ミリオンディスクは父アフリート、母ハッピーリクエスト、母の父トニービンという血統。母は現役時代、ターコイズSなど6勝を挙げた実力馬で、半弟には2009年のきさらぎ賞(G3)2着のリクエストソングがいる。 

 ミリオンディスクは2006年11月にJRAでデビュー後、園田へ移籍し2勝を挙げJRAに再転入。カムバック後はダート短距離路線で着実にステップアップし、重賞初挑戦となった2009年カペラS(G3)で重賞初制覇を果たした。その後は2010年の北海道スプリントC(Jpn3)をコースレコードで優勝するなど活躍。2歳から8歳まで走り続け通算34戦9勝の成績を残した。

 昨年は種付シーズン途中の4月から種牡馬生活をスタート。10頭との交配を済ませた。大種牡馬アフリートの貴重な後継として関係者から期待がかけられている。