JRAの平成25年度産地馬体検査第1回北海道地区4日目が行われる
4月19日、第1回北海道地区の平成25年度産地馬体検査・第4日目(最終日)が行われた。
会場は北海道ホルスタイン協会家畜市場(安平町)。この日の北海道胆振地方は不安定な空模様で、検査会場周辺も晴れたり曇ったり、時折吹雪にも見舞われた。まだまだ北海道は寒さが残るものの、受検馬の多くは長い冬毛が抜け、見栄えのする容姿を映す馬も少なくなかった。会場内では血液検査、馬体の特徴確認が行われ、馬運車が牧場と会場間を迅速に往復していた。
受検馬の主な繋養牧場は苫小牧市、千歳市、追分町、日高町に構える牧場で、社台ファーム、ノーザンファーム生産の牝馬が大多数を占めた。良血馬も多く含まれ、駆けつけた報道陣の視線を集めた。名牝の血を受け継ぐアドマイヤグルーヴの5番仔(牝、父キングカメハメハ)、ビワハイジの10番仔で、ブエナビスタの半妹(牝、父ゼンノロブロイ)、スリープレスナイトの初仔(牝、父ディープインパクト)、レーヴディソールの半妹(牝、父ゼンノロブロイ)など、デビュー前から話題を集めるだろう若駒が、続々と競走馬の第一歩を踏み出した。バラ一族として知られるロゼカラーの11番仔(牝、父ゼンノロブロイ)、ローズバドの6番仔で、ローズキングダムの全妹(父キングカメハメハ)は、名牝系を感じさせる気品のある顔立ち。吹雪の中にも存在感を示したのは、シラユキヒメの8番仔(父キングカメハメハ)の白毛馬。半姉ユキチャンとは少し違い、真っ白な毛に栗色の毛が交じっている。その潜在能力も興味深いが、独特のルックスはファンを呼びそうだ。記念すべき第80回の東京優駿日本ダービー(G1)で本命視されているロゴタイプの半妹(牝、父チチカステナンゴ)も、報道陣から大きな注目を浴びていた。
この日に受検した2歳馬約100頭のうち、無事検査を通過した馬は、牧場から美浦・栗東トレーニングセンターを経由することなく、直接競馬場へ入厩してデビューに備えることができる。今年のJRAの2歳新馬戦は日本ダービー(G1)の翌週6月1日(土)、東京競馬場、阪神競馬場でスタートする。