馬産地ニュース

亡くなったザカリヤの祭壇が用意される

  • 2013年03月18日
  • ザカリヤの祭壇
    ザカリヤの祭壇
  • 看板
    看板
  • JR社台駅から徒歩で10分ほど
    JR社台駅から徒歩で10分ほど

 競走を引退した馬たちが余生を送る北海道白老町のホースガーデンしらおいでは、3月3日に心臓まひにより死亡したザカリヤ(享年17歳)が使用していた馬房に祭壇を設置し、同馬の冥福を祈るとともに訪れるファンに対しても開放している。

 同馬の写真、プレートが置かれた祭壇にはファンの方々から送られた花やニンジン、リンゴが供えられて在りし日の同馬を偲んでいる。

 英国生まれのザカリヤは、1997年のタタソールズセールで伊達敏明氏によって購買され、伊達秀和氏の所有馬として2歳12月に中山競馬場からデビューした。新馬、うぐいす賞と連勝し、ニュージーランドトロフィー4歳S(G2)で重賞初勝利。NHKマイルC(G1)ではシンボリインディからコンマ1秒差の2着となるなど持ち前のスピードと切れ味を武器に活躍した。

 6歳秋、カシオペアS14着を最後に、通算27戦3勝で現役生活を引退。その後は日高町のサンシャイン牧場や新冠町の優駿スタリオンステーションなどで種牡馬生活を送り、数少ない産駒の中からアロマンシェス(京王杯2歳S(G2)3着)やレト(ニュージーランドトロフィー(G2)3着、アーリントンC(G3)3着、ラジオNIKKEI賞(G3)3着)、ガナール(南関東・東京ダービー2着)などを出した、2011年の種付けを最後に種牡馬生活を引退。同年11月から白老町のホースガーデンしらおいで功労馬として余生を送っていた。

 同代表の谷祐介さんは「訃報を聞いて、駆け付けてくださった方もいらっしゃいますし、現役時代に管理していた二ノ宮調教師からもお手紙をいただきました。改めて多くの方から愛されていた馬だということを実感しています。祭壇はゴールデンウィークの頃まで設置する予定ですし、その後は墓碑の建立も考えています。近くにお越しの際はお立ち寄りください」と話している。

 詳細は、ホースガーデンしらおい(http://www2.ocn.ne.jp/~hgsiraoi/index.html)でご確認ください。