アンライバルドの初仔が誕生
昨シーズンから日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送っているアンライバルド(牡7歳)の初仔が誕生した。
その初仔は2月12日に新ひだか町のトウショウ牧場で生まれた鹿毛の牡馬。アンライバルドが昨シーズン交配した45頭の繁殖牝馬の中で、最も早い出産予定日だったヴィエナトウショウ(牝6歳)が母となる。
トウショウ牧場では「母にとっても初仔だったのですが、初仔にしては大きくて立派な身体で生まれてきました。きれいなボディのライン、皮膚の薄い感じは父のアンライバルド、祖父のネオユニヴァースに似た感じがありますね」。自慢の産駒の活躍を夢に描いていた。
アンライバルドは父ネオユニヴァース、母バレークイーン、母の父サドラーズウェルズという鹿毛の安平町・ノーザンファーム生産馬。ネオユニヴァースのファーストクロップで、半兄は1996年のダービー馬フサイチコンコルド、おいは2007年の皐月賞(Jpn1)馬ヴィクトリーという血統になる。
競走成績は10戦4勝。2008年10月の2歳新馬戦をデビュー勝ち。このレースには後のダービー(Jpn1)2着馬リーチザクラウン(2着)、後の年度代表馬ブエナビスタ(3着)、後の菊花賞馬スリーロールス(4着)なども出走しており、伝説の新馬戦といわれた。2009年のスプリングS(Jpn2)で重賞初制覇。続く皐月賞(Jpn1)も制し、父仔2代皐月賞制覇の偉業を達成した。
父ネオユニヴァースはアンライバルドも含め3頭のクラシックホースを送るサンデーサンレンス系トップサイアーとして確固たる地位を確立。一族にクラシックウイナー、グレードサイアーなどがいるアンライバルドには将来の名種牡馬候補として大きな期待がかけられている。