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アサクサキングスのファーストクロップが誕生

  • 2013年02月27日
  • 母コートノーブルとの間に生まれたアサクサキングスのファーストクロップ
    母コートノーブルとの間に生まれたアサクサキングスのファーストクロップ
  • 毛色は父アサクサキングスと同じ鹿毛
    毛色は父アサクサキングスと同じ鹿毛
  • 種牡馬2シーズン目を迎えたアサクサキングス
    種牡馬2シーズン目を迎えたアサクサキングス

 昨シーズンから日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬生活を送っているアサクサキングス(牡9歳)のファーストクロップが誕生した。

 そのファーストクロップの1頭は、2月1日に日高町のスマイルファームにおいて、母コートノーブル(牝4歳)との間に生まれた鹿毛の牡馬。2004年の桜花賞(G1)で2着に入り、2005年の京都牝馬S(G3)を制したアズマサンダース、1996年の北九州記念(G3)勝ち馬マジックキスなどと同じファミリーになる。

 スマイルファームの中村広樹さんは「アサクサキングスは2歳の早い時期からトップレベルで走ってましたし、スピードがあって長距離も得意としたように万能型と思ってました。母にとっても初めての出産だったので心配しましたが、なかなかいい感じの仔だと思います」と納得の表情でパドックを駆け回る産駒を目で追っていた。

 アサクサキングスは父ホワイトマズル、母クルーピアスター、母の父サンデーサイレンスという鹿毛の千歳市・社台ファーム生産馬。2004年のセレクトセール当歳セッションにおいて7455万円(税込)で売却された市場取引馬となる。

 競走成績は23戦6勝。2006年10月の2歳新馬戦でデビュー勝ちを収めると、2007年のきさらぎ賞(Jpn3)で重賞初制覇。皐月賞(Jpn1)7着、NHKマイルC(Jpn1)11着を経て出走したダービー(Jpn1)では果敢に先行しウオッカの2着に入った。3歳3冠最後の菊花賞(Jpn1)では3角からロングスパートを決め優勝。JRA最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得した。古馬になると2009年の京都記念(G2)、阪神大賞典(G2)を制覇。デビュー3戦目から引退するまで21戦連続重賞出走と、常に第一線で活躍した。

 種牡馬1年目の昨シーズンは50頭に交配。万能タイプの名種牡馬ホワイトマズルが送り出した本邦初後継種牡馬として大きな期待がかけられている。