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2013年度ブリーダーズ・スタリオン・ステーション種牡馬展示会が行われる

  • 2013年02月22日
  • ディープインパクトの後継種牡馬争いでも負けられないトーセンホマレボシ
    ディープインパクトの後継種牡馬争いでも負けられないトーセンホマレボシ
  • 大勢の人に囲まれても堂々と振る舞ったアーネストリー
    大勢の人に囲まれても堂々と振る舞ったアーネストリー
  • 新入厩の実績馬ジャングルポケット
    新入厩の実績馬ジャングルポケット
  • 後継種牡馬を迎えたグラスワンダー
    後継種牡馬を迎えたグラスワンダー
  • 次世代の看板種牡馬として期待されるブラックタイド
    次世代の看板種牡馬として期待されるブラックタイド

 2月12日から各スタリオンで開催されていた種牡馬展示会も、21日のブリーダーズ・スタリオン・ステーションでフィナーレを迎えた。

 午前11時から行われた展示会には地元日高町の生産者を中心に約400人が訪れ、今年の配合相手選びに真剣な眼差しを送った。

 最初に登場したのは、昨年の京都新聞杯(G2)を日本レコードで優勝し、半兄に11年の天皇賞(秋)(G1)を日本レコードで制したトーセンジョーダンを持つ新種牡馬、トーセンホマレボシ。ディープインパクトの後継種牡馬としては、社台スタリオンステーションのディープブリランテ、レックススタッドで繋養されているキモンノカシワと並んでスタッドイン。豪華なブラックタイプも然ることながら、500キロを超える雄大な馬格に熱い視線が注がれた。

 続いても新種牡馬、11年の宝塚記念(G1)優勝馬、アーネストリーがお披露目された。同スタリオンで繋養されている看板種牡馬、グラスワンダーの後継種牡馬だけに、スタリオン関係者が力を入れている1頭だ。「父グラスワンダーとサンデーサイレンス系牝馬の相性の良さは実証済み。アーネストリーも同様で、ぜひサンデー系の牝馬との配合をご検討ください」とアピールした。

 そして、昨年12月に社台スタリオンステーションから移動した新入厩馬、ジャングルポケットが登場。初年度産駒から7年連続でJRA重賞勝ち馬を輩出し、毎年100頭を超える種付けを行う人気種牡馬を迎え、更に強力となった布陣でシーズンを迎える。

 その後は供用2年目のナカヤマフェスタ、アサクサキングス、アンライバルド。初年度産駒が1歳のマルカシェンク、今年産駒がデビューするスウィフトカレント。サイレントディール、アドマイヤジャパン、アッミラーレ、トワイニング、産駒パドトロワが短距離路線で活躍中のスウェプトオーヴァーボード、中京記念(G3)勝ち馬フラガラッハを送り出したデュランダル、後継種牡馬を迎えたグラスワンダー、タッチミーノット、クラレントの活躍で13年連続JRA重賞勝ち馬輩出を記録したダンスインザダークと、いずれもトリに相応しい実績種牡馬たちの中で、大トリを飾ったのは昨年のファーストシーズンサイアーランキング1位に輝いたブラックタイド。種付料は昨年の受胎条件50万円から同条件100万円にアップしたが、予約が殺到しすでに満口。多くの生産者からその血を求められる新たな人気種牡馬が誕生した。悠々とパレードリンクを周回するブラックタイドには、更なる活躍が期待されている。