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優駿スタリオンステーション種牡馬展示会が行われる

  • 2013年02月20日
  • 新種牡馬ジョーカプチーノ
    新種牡馬ジョーカプチーノ
  • 種付料は50万円(出生条件)
    種付料は50万円(出生条件)
  • 栗東から中竹和也調教師が応援に駆けつけた(右)
    栗東から中竹和也調教師が応援に駆けつけた(右)
  • 看板種牡馬の期待がかかるベーカバド
    看板種牡馬の期待がかかるベーカバド
  • 今年社台SSスタッドインしたルーラーシップと同じエアグルーヴの仔サムライハート
    今年社台SSスタッドインしたルーラーシップと同じエアグルーヴの仔サムライハート

 2月19日、新冠町の優駿スタリオンステーションで毎年恒例の種牡馬展示会が行われた。

 午前11時30分の開始に合わせ、馬運車用の広い駐車場はいっぱいに埋め尽くされた。来場者はスタリオンブックを手に取り、無料サービスの豚汁で体を温めていた。

 今年の新種牡馬はジョーカプチーノで、この馬を目当てに来ている来場者も多く、登場の際にはギャラリーが一気ににぎわった。展示中は現役時代に管理していた中竹和也調教師が挨拶し、新たな船出にエールを送っていた。中竹調教師は、「現役時代はオン・オフのスイッチがハッキリしていて、賢い馬でした。今日、大勢の人を前にしても、動じずに周回しているのを見て、改めて強いハートを持った馬だなと感じました。こちらの環境にもすっかり順応したようですね。相当なスピードを持った馬ですし、産駒でもG1制覇を果たしたいです。」と、声を弾ませた。

 展示会に登場した種牡馬は14頭。産駒ウキヨノカゼがクイーンカップ(G3)を制したばかりのオンファイアや、昨年、中央・地方で重賞馬を送り出したスターリングローズ、半弟ルーラーシップがG1勝ちし、血統価値が更に上がったサムライハートといった勢いのある種牡馬が、風格を増して登場した。ベテランのマヤノトップガンは今年も健在で、ともに屋台骨を支えてきたキングヘイローも老いを感じさせない。来年、産駒がデビューするアドマイヤオーラ、カネヒキリ、ローレルゲレイロは虎視眈々とした様子で紹介された。最後の登場は今年、初年度産駒が誕生するベーカバド。日本の芝競馬に適性を感じさせる皮膚の薄さ、軽さがあり、昨年は110頭の交配頭数を記録。1シーズンを経てグッと種牡馬らしい顔つきになってきた。

 優駿スタリオンステーションの山崎努主任は、「雪が降る中にも関わらず、多くの方に来ていただいてありがたく思っています。どの馬も良い状態で展示会を迎えることができました。ジョーカプチーノも種牡馬として準備万端です。初年度から立派に仕事をこなしていけると思います。」と話し、展示会終了後も馬房内で熱心に来場者をもてなしていた。