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カジノドライヴの初産駒が誕生

  • 2013年02月12日
  • 軽快な脚捌きを披露するカジノドライヴの初産駒
    軽快な脚捌きを披露するカジノドライヴの初産駒
  • 産駒には父が果たせなかったG1制覇の期待がかかる
    産駒には父が果たせなかったG1制覇の期待がかかる
  • 充実一途、2シーズン目の種牡馬生活を迎えたカジノドライヴ
    充実一途、2シーズン目の種牡馬生活を迎えたカジノドライヴ

 昨シーズンから安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬生活を送っているカジノドライヴ(牡8歳)の初産駒が誕生した。

 その初産駒の1頭は、1月26日に安平町の追分ファームで生まれた鹿毛の牝馬。母は現役時代にメジロラモーヌメモリアルなどJRA5勝をあげたラシルフィード(牝14歳)で、2008年の桜花賞(Jpn1)を制覇したレジネッタ、世界的名牝として知られるフォールアスペン、名種牡馬ティンバーカントリーといった活躍馬たちと同じファミリーになる。

 追分ファームの吉田正志マネージャーは「カジノドライヴは血統が素晴らしいので現役時代から注目していました。本馬はダートで活躍しましたが、産駒を見ると足長で手先が軽いので、芝でも大丈夫そうな感じがしますね」と満足そうな表情で産駒を見つめていた。

 カジノドライヴは父マインシャフト、母ベターザンオナー、母の父デピュティミニスターという栗毛のアメリカ産馬。半兄ジャジルは2006年のベルモントS(G1)、半姉ラグズトゥリッチズは2007年のベルモントS(G1)という兄弟姉妹をもつ。

 競走成績は11戦4勝。2008年2月の新馬戦で大差勝ちを収めるとアメリカへ渡りピーターパンS(G2)を圧勝。日本調教馬として初めてアメリカダート重賞を制覇する歴史的偉業を成し遂げた。兄姉に続き3世代連続ベルモントS(G1)制覇を目指したが、直前の挫石で無念の回避。帰国後は2009年のフェブラリーS(G1)でサクセスブロッケンにクビ差2着に敗れたものの、カネヒキリ、エスポワールシチー、ヴァーミリアンらに先着し、G1でも通用する実力を見せつけた。

 昨シーズンの種付頭数は新種牡馬では最も多い200頭。全体でも10位タイになるほどの人気を集めた。父マインシャフトは数多くのG1勝ち馬を送る名種牡馬。その日本唯一の後継種牡馬がカジノドライヴになるだけに、次世代を担う新進気鋭サイアーとして生産界から大きな期待をかけられている。