馬産地ニュース

リーチザクラウンがアロースタッドに到着

  • 2013年02月12日
  • アロースタッドに到着したリーチザクラウン
    アロースタッドに到着したリーチザクラウン
  • 500キロを超える青鹿毛の素晴らしい馬体を披露
    500キロを超える青鹿毛の素晴らしい馬体を披露
  • やる気に満ち溢れた瞳で種牡馬としての成功を誓うスペシャルウィークの後継
    やる気に満ち溢れた瞳で種牡馬としての成功を誓うスペシャルウィークの後継

 2月9日朝、新ひだか町のアロースタッドにリーチザクラウン(牡7歳)が到着した。今季から種牡馬として第2のスタートを切る。

 リーチザクラウンは父スペシャルウィーク、母クラウンピース、母の父シアトルスルーという青鹿毛。祖母クラシッククラウンはアメリカG1勝ち馬で、2012年の小倉大賞典(G3)を逃げ切ったエーシンジーライン、名種牡馬チーフズクラウン、1997年、1998年のエンプレス杯(G2)を連覇したシルクフェニックスなどと同じファミリーになる。

 競走成績は26戦4勝。2008年10月にデビューし2着。このレースには後の皐月賞(Jpn1)馬アンライバルド(1着)、後の年度代表馬ブエナビスタ(3着)、後の菊花賞(Jpn1)スリーロールス(4着)などが顔をそろえ、伝説の新馬戦といわれるようになった。

 2009年のきさらぎ賞(G3)で重賞初制覇。不良馬場となった同年のダービー(Jpn1)では果敢に先行しロジユニヴァースの2着に健闘した。古馬になると2010年のマイラーズC(G2)に優勝。パワフルな走りとスピードでファンを魅了した。

 2月6日付で競走馬登録を抹消したリーチザクラウンの種牡馬入りには、オーナーである西山牧場の山田研児場長や事務局の(株)ジェイエス職員、管理するアロースタッドスタッフたちが出迎え。すがすがしい顔で新天地に降り立ったニューフェイスの門出を祝った。

 種付料は20万円(受胎確認後支払。フリーリターン特約付)。急遽の種牡馬入りに西山牧場では「すでに配合を決めていましたが、7~8頭ほどリーチザクラウンに変更しました」(山田場長)とバックアップを約束していた。

 事務局では今シーズンのスタリオンブックがすでに完成しているため、リーチザクラウン1頭のパンフレット制作に着手。2月15日の種牡馬展示会までに間に合わせるという。

 新種牡馬を迎え入れた本間一幸主任は「スペシャルウィーク初めての後継になります。馬体重は500k以上、体高は167cmと素晴らしい体格の持ち主。G1級の能力は間違いなくあったと思います。G1制覇は産駒に託したいですね。一生懸命宣伝して1頭でも多くの繁殖牝馬を集めたいです」と期待している。