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ストリートセンスがダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドイン

  • 2013年02月08日
  • ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドインしたストリートセンス
    ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスにスタッドインしたストリートセンス
  • 輸送は慣れたもの。落ち着き払った様子で新天地を闊歩
    輸送は慣れたもの。落ち着き払った様子で新天地を闊歩
  • 日本での種牡馬入りに目を輝かせる2007年ケンタッキーダービー馬
    日本での種牡馬入りに目を輝かせる2007年ケンタッキーダービー馬

 2月7日早朝、日高町のダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックスに、今季から日本で種牡馬生活を始めるストリートセンス(牡9歳)が、元気な姿でスタッドインした。

 ストリートセンスは父ストリートクライ、母ビーダズル、母の父ディキシーランドバンドという鹿毛のアメリカ産馬。父は第7回ドバイワールドC(G1)優勝馬で、ゼニヤッタ(2010年アメリカ年度代表馬)やショッキング(メルボルンカップ(G1))など、南北両半球で活躍馬を送るワールドワイドな名種牡馬ストリートクライのファーストクロップとなる。

 競走成績は13戦6勝。アメリカ競馬の2歳王者決定戦、2006年のBCジュヴェナイル(G1)を史上最大着差となる10馬身で圧勝してアメリカ2歳牡馬チャンピオンに輝くと、翌2007年にはケンタッキーダービー(G1)も制覇。BCジュヴェナイル(G1)優勝馬として史上初めてケンタッキーダービー(G1)を制するという歴史的偉業を達成した。

 現役引退後の2008年からアメリカとオーストラリアを往復するシャトルスタリオンとして種牡馬入り。すでに2世代が競走年齢に達しており、海外ではデモワゼルS(G2)優勝馬のアンリミテッドバジェット、サウスウエストS(G3)優勝馬のキャスタウェイ、イロクオイS(G3)優勝馬のモーターシティといった重賞勝ち馬を輩出。日本でも新潟2歳S(G3)2着馬のノウレッジ、ヒヤシンスS勝ち馬のフリートストリート、新馬勝ちのマルヴァーンヒルズ、サトノイクシードらが登場し、日本向きの種牡馬として知名度を高めている。

 日本に到着後は神奈川県横浜市で輸入検疫。ここでは同じく日本で種牡馬生活を送るストラヴィンスキーやキングズベストも一緒に検疫を受けたという。長年シャトルを経験しているだけあって輸送は慣れたもの。馬運車から降りても初めての環境に動じることなく、澄ました顔で日本の雪景色を楽しんだ。

 新種牡馬を出迎えた加治屋正太郎ダーレー・ジャパン(株)ノミネーションマネージャーは「海外で実績のあるストリートセンスを日本で繋養できるとは思ってもなかったので、無事到着して安心しました。種付シーズン間近での移動でしたが、コンディションはパーフェクトに近いですね。これなら2月18日の種牡馬展示会で自信を持ってお見せすることができそうです。名のある種牡馬らしく風格もありますし、その名に恥じないような活躍を期待しています」と笑みを浮かべていた。種付料は出生条件450万円と高額だが、すでに多くの申し込み、問い合わせが寄せられている。